タラバガニとズワイガニの違い-美味しいのは?値段、味、毛ガニとの違いも。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

kani1冬の日本の味覚「カニ」。

鍋ものの季節には欠かせませんね。

そんなカニにも様々な種類があり、値段もまちまちです。

今回はタラバガニとズワイガニについてまとめてみましょう。

美味しいのは?味の違いは?高いのはどっち?

もしかするとカニじゃない可能性もあったりなかったり。

違いを知って、今年の冬はいろんなカニを食べ比べてみましょう。

タラバガニとズワイガニの違い

カニの種類は千差万別。

全世界でみると約5000種類以上、日本の海域だけでみても約1000種類以上あると言うから驚きの数ですね。

中でも日本で食べられているカニの代表格は、なんといってもタラバガニズワイガニではないでしょうか

この2つの違い、ご存じでしたか?

<タラバガニ> <ズワイガニ>
生物学上の分類 エビ目ヤドカリ下目 エビ目カニ下目
脚の数 4対8本の太い脚 5対10本の太い脚
見た目 甲羅が大きくトゲトゲ 甲羅が小さくツルツル
 淡泊な大味 甘みのある繊細な味
カニ味噌 ほとんどないので食べない 濃厚な味で美味
産地

根室など北海道以北、 ノルウェー、 ロシア

山陰(松葉)、北陸(越前)、 オホーツク、アラスカ
値段(両者比較) やや高い 安い
美味しい食べ方 カニ鍋 焼きガニ 茹でカニ カニしゃぶ

これだけの違いがあるんですね。

カニじゃない!?

タラバガニの学術はカニではなく、本来ヤドカリ目に属しているんですね。

もう少し詳しい分類は、エビ目、ヤドカリ下目、タラバガニ科、タラバガニ属です。

ちなみに、タラバガニはヤドカリの仲間なので前向きにも歩けます。

ズワイガニはカニ下目なので横にしか歩けません。

前進するカニなんて、想像するとちょっと滑稽ですね。

カニじゃないなんて、意外ですね~。

一方ズワイガニは採れる産地によっていろいろ呼び名が変わっていますが、甘みが強く、私たちが想像する本来のカニの味に相当するものです。

味が美味しいのはどっち?食べ方のポイント

味の違う2つのカニは、それぞれに食べ方も異なります。

◆ズワイガニの食べ方のポイント

ズワイガニはなんといっても、その繊細な甘みが魅力です。

食べ方は茹でガ二、しゃぶしゃぶ、天ぷらなど。

ポン酢や酢醤油と合わせて食べれば、カニ本来の甘さが増長されてさらに美味しくいただけます。

さまざまな料理のアクセントとして、コロッケやサラダ、シューマイなどに使われているほぐし身はズワイガニの身です。

また、ズワイガニの魅力で忘れてはならないのが、カニ味噌ですよね。

濃厚なカニ味噌はクリーミーでいてクセがなく、身とともに食べれば、まさに極上の味です!!

カニの中でも、最も美味しいとされています。

身よりも味噌が好き、という方もいるのでは?

カニ味噌はよく脳みそと勘違いされがちですが、本当は中腸腺という内臓の部分で、人間でいうところの肝臓と膵臓の部分にあたります。

栄養価も高く、脂肪分やグリコーゲンが豊富に含まれています。

カニの身に絡めてそのまま食べるのも大変美味ですが、その濃厚な味を生かして、バーニャカウダのソースやグラタンにして味わうのも絶品です。

◆タラバガニの食べ方のポイント

タラバガニは、味自体は淡泊ですが、身が厚く引き締まっていて、食感や食べ応えが抜群!

それを生かした食べ方といえば、焼きガニや蒸しガニ、そしてカニ鍋です。

まず焼きガニや蒸しガ二ですが、なぜこの調理法がいいかというと、 水に浸けないということが大事だからです。

タラバガニは身に水分が多く、その水分が溶け出してしまうと同時に旨みも損なわれてしまいます。

ですので、水分を閉じ込めた調理法が、旨みを逃さずにタラバガニを楽しめる方法なのです!

焼きや蒸しなどで身に熱を通すことで旨みを閉じ込め、プリプリの食感が楽しめます。

そして鍋ですが、水に浸かった分カニの身から溶け出した旨みが汁に移って、タラバガニ本体にも負けない極上のスープが出来上がります。

このように、タラバガニは水分を逃さない、というポイントを押さえ、冷凍のものを解凍する時も、長時間水に浸けることは避けましょう。

できれば、新聞紙などに包み、冷蔵庫でゆっくり自然解凍した方が、水分子がゆっくり溶けるので旨みが逃げず美味しくいただけると思います。

それぞれの美味しさがありますよね。お好みで楽しんでくださいね。

ズワイガニとタラバガニの値段の違い

kani2

どちらの値段が高いかといえば、タラバガニです。

例年、一杯2,000~10,000円程度のことが多いようです。

そしてズワイガニはその約半分であることが多いようですね。

こうした価格の違いから、タラバガニは「カニの王様」と呼ばれていますが、可食部分を踏まえて考えてみると、グラム数あたりの値段には、あまり違いがありません。

タラバガニとアブラガニの見分け方

似て非なるタラバガニとアブラガニ。

正直どっちも美味しですが・・・

誰でも簡単に見分けられるポイントをご紹介します。

①甲羅

甲羅の中央あたりをよく見てください。

トゲが4個あるのがアブラガニ、6個あるのが本タラバガニという違いがあります。

②脚

カニをひっくり返して見える脚の色が、白とオレンジのまだら模様なのがアブラガニ、オレンジ一色なのが本タラバガニです。

③お腹(ふんどし)

お腹の三角形の部分を見てください。

ヒラヒラしていてトゲがないのがアブラガニ、トゲがあるのが本タラバガニです。

④全体のトゲの数

トゲがまばらなのがアブラガニ、よりトゲトゲしいのが本タラバガニです。

毛ガニとの違いも一緒に見ておきましょう

毛ガニは、エビ目カニ下目です。

別名、オオクリガニと言います。

12月~2月頃が一番美味しい時期と言われています。

この毛ガニもズワイガニと同じくカニ味噌が詰まっています。

茹でるか焼きガニとして食べるのが一番ですね。

値段はダントツ!タラバガニよりも、高いカニですね。

 

いかがでしたか?

皆さんもカニの見分け方や、美味しく食べる方法を知って、これからの季節楽しいカニライフを楽しみましょう♪

関連記事

ページ上部へ戻る