ハイヤーとタクシーの違い
誰でも一度は、移動手段としてタクシーを利用したことがあると思います。
では、ハイヤーとなるとどうでしょう?
どちらもお金を払って車に乗せてもらうんだし、同じじゃないの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、タクシーとハイヤーは似ているけれど違うものです。
一体どこが違うのか、調べてみました。
ハイヤーとタクシーの違い
◆ハイヤー
ハイヤーは、「個別輸送機関」です。
完全予約制で、運転手さんが所属する会社や地区の営業所で待機し、お客さんからの要請により派遣されます。
乗車場所、降車場所、運賃等、全て予約・契約時に決められた内容に沿って業務が行われます。
タクシーと違い、車内には張り紙やパンフレットの類はなく、お客さんに道を尋ねるといった事もありません。
運転手は白手袋に帽子・制服を着用し、お客さんが乗り降りする扉は、運転手が自らの手で開閉してくれます。
一言で言うと、タクシーよりもきめの細かい高級なサービスであると言えます。
◆タクシー
タクシーは「公共輸送機関」です。
街中を自由に走りお客さんの乗車意思に応えたり、駅前など人の出入りが多い場所に待機する営業形態のほか、お客様からの電話により指定の場所へ配車される事もあります。
扉は自動で開閉します。
ハイヤーにはどんな車種がある?
ハイヤーには、高級感溢れるセダンタイプや、荷物の多いときや大人数の時のためのワゴンタイプなど、シーンに合わせていろいろな車両を選ぶことが出来ます。
ハイヤー車両の代表車種には、以下のようなものがあります。
・トヨタ
センチュリー・セルシオ・クラウン・レクサス・アルファード・ハイエース等
・日産
シーマ・フーガ・プレジデント・セドリック・ティアナ・エルグランド等
・ホンダ
インスパイア・レジェンド等
・三菱
プラウディア・デボネア等
・外国車
メルセデスベンツ・BMW7シリーズ等
タクシーが家族、友人と利用したり、帰宅・移動手段として利用するのに対し、法事の際の移動や、接待の送迎、海外VIPの空港へのお迎えなど、ハイヤーは格式が重んじられるシーンで利用されることが多いです。
そのためか、派手な色が多いタクシーに対し、ハイヤーは黒一色の車両が多いようです。
ハイヤーとタクシー、料金形態の違いは?
◆ハイヤー
ハイヤーは、契約した時間、お客さんが車と運転手を「雇った」と言う意味合いとなり、出庫から帰庫までの全区間が課金対象となります。
料金メーターは付いていないかもしくは助手席の足元の目立たないところにあります。
基本料金が決まっており、そこに使用時間や走行距離などを考慮して前もって契約しますが、個人の使用に当たっては審査があり、50~100万円ほどの保証料金が必要となります。
以上のことから、タクシーよりもハイヤーの方が割高ということになります。
◆タクシー
タクシーは乗車してから降車するまでの距離のみで運賃が決まります。
初乗り運賃が基本となり、そこに走行距離・走行時間から自動的に計算して上乗せされるシステムで、料金メーターがお客さんから見える位置にあります。
初乗り料金は、東京都だと730円で2kmまで。
以後、280mごとに90円加算されます。
なお、時速が10km以下になると、時間を距離に換算する時間距離併用運賃が適用され、1分45秒ごとに90円加算される事になります。
高速に乗る場合、高速料金は別途必要となります。
例を上げると、東京から成田空港へ、高速代は含まずに運賃だけで考えた場合、ハイヤーだと35000円程、タクシーだと20000円程。
もちろん、乗り降りする場所やハイヤーの車種によって開きはありますが、どっちにしろハイヤーの方が料金は高いということになります。
いかがでしたか?
イメージどおり、ハイヤーはやはりタクシーよりも高級で、一般の人が個人で利用する機会はあまりなさそうですが、機会があればそのリッチな乗り心地を体感してみたいですね。