蛾と蝶の違い・見分け方ー幼虫や種類について調べてみた

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蛾と蝶は姿や形はパッと見似ていますが、やはり美しさが天と地ほど違うという印象ですね。

蝶は花とセットでとても映え「キレイ」というイメージですが、蛾は街灯の周りを飛んでいる「汚い生き物」というイメージが強いです。

加えて、米びつなどに幼虫がいて繁殖し、そこから蛾になって家の中を飛び回ったり粉を撒き散らしたりと迷惑だと思われていることのほうが多いです。

蛾と蝶々の違いや見分け方を、幼虫も含め、分かりやすく説明します。

そもそも蛾と蝶の違いは何?見分け方は?

暗いと見分けもつかないこともある蛾や蝶ですが、その違いは何なのか調べてみました。

 

◆蛾

鱗翅目の昆虫で、世界中で12万種はいると言われています。日本だけでも4000近くかそれ以上で蝶の20倍くらいはいるのではないかと言われています。

一般的に人間からは「汚い」「気持ち悪い」と煙たがられている印象です。

基本的に、夜に活動する蛾が多いですが、まれに昼間に活動する派手目の蛾もいます。

見分け方としては

・触覚がくし状、糸状、枝状になっている

・翅を広げたまま止まる

・胴体が太め

・夜行性

これらが基本的な見分け方と言えますが、例外もあります。

◆蝶

アゲハチョウ上科、セセリチョウ上科、シャクガモドキ科など日本には約250種生息しているようです。

見分け方は

・触覚が膨らんでいる

・先端の膨らみの先が細くなっている蝶もいる

・翅を畳んで止まる

・昼間に活動する

・胴体が細めなものが多い

ぱっと見の見分け方はこんなところでしょうか。

蛾と蝶の幼虫の見分け方は?

幼虫が花や野菜や米などに紛れている場面に遭遇したことがある方もいると思います。

毛虫は見てすぐにわかりますが、青虫だか芋虫だかの見分けがつかない幼虫など様々です。

そもそも蛾と蝶の幼虫の、見分け方はあるのでしょうか。

色々調べてみましたが、私たち一般人が区別するのはとても難しいようです。

蝶マニアの方や専門家の方なら、日本にいる250ほどの種類を完璧に覚えていて、それ以外が蛾であるという区別の仕方はできると思いますが、基本的には幼虫を見分けるのは難しいです。

蝶と蛾の毒を持つ種類

毒を持つ蛾は日本国内だとイラガ、モンシロドクガ、ホタルガ、タイマイガ、チャドクガなどの種類です。

幼虫の毛虫にふれると、肌がかぶれてしまい、2回目以降はアレルギー反応を起こしてしまうこともあるそうなのでとても危険です。

蝶はアサギマダラとツマムラサキマダラ、ジャコウアゲハという種類には毒があると言われているので注意が必要です。

蝶と蝶々はどちらが正しいの?

蝶のことを「蝶々(ちょうちょう)」と呼ぶ方も多いですが、両方間違いではいないようです。

「ちょうちょう」は「蝶」よりもくだけた言い回しのように感じますが、起源となるのが「てふてふ」なので、どちらかと言うと蝶々の方が昔から使われていたのではないでしょうか。

最後に

今回色々調べるにあたって写真も多く見てきましたが、蝶の中にも地味な見た目のものがいますし、その逆で蛾の中にも派手で美しい見た目のものもいます。

悪さをする蛾もいれば人の役に立っている蛾もいます。その証拠に「カイコ」である蚕蛾は生糸を作るための繭を作ってくれるので、1000年以上も昔から人間に貢献しています。

「蛾より蝶の方が良い」、「蛾より蝶の方がキレイ」とは一概には言えなくなりますね。

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