芥川賞と直木賞の違い-ダブル受賞もある?気になる賞金についても。

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毎年、芥川賞と直木賞の発表があります。

新人作家の登竜門といわれる芥川賞。

中堅作家の努力や実力が評価される直木賞。

話題になった受賞作品を早く読みたいと多くの愛読者が待っています。

芥川賞と直木賞とはどんな賞か、両方を受賞するダブル受賞はありえるのか。

その違いをはじめ、受賞作家、賞金など、どうなっているのか調べてみましょう。

芥川賞と直木賞の違い、両方について調べてみましょう

◆芥川賞

芥川賞とは作家・芥川龍之介を記念して、1935年(昭和10年)文芸春秋社の菊池寛氏が設けた文学賞の事です。

年2回、優秀な純文学作品を発表した新人作家に贈られ、新人作家の登竜門として注目されています。

作品は純文学といわれる芸術性の高い短編または中編小説が対象となります。

第1回受賞作は石川達治「蒼茫」(『星座』1935年4月号)でした。

当時ノミネートされた作家は外村繁、高見順、太宰治、衣巻省三が名を連ねました。

◆直木賞

直木賞は作家・直木三十五の大衆文学における業績を記念して、芥川賞と同時期に菊池寛氏が設けた文学賞の事です。

年2回、大衆性・娯楽性のある小説が対象になります。

新人であっても無名であっても選ばれますが、最近では中堅の作家が選ばれています。

第1回直木賞受賞作は川口松太郎「鶴八鶴次郎・風流深川唄・その他」でした。

当時ノミネートされた作家には第3回直木賞受賞となった海音寺潮五郎もいました。

芥川賞と直木賞の選考が年2回のワケ

菊池寛が設けたこれらの文学賞。

それぞれ毎年2回、選考が行われますが、年2回に決めたのには理由があったようです。

商売するうえで昔から2月と8月は景気が悪い「ニッパチ」と呼ばれて苦戦していました。

菊池寛の出版業界も例外ではなく、「ニッパチ」の業績ダウンに苦しんでいたようです。

そこで考えたのが年2回のこの文学賞設定だったというのです。

ニッパチの1ヶ月前、つまり1月と7月に文学賞を発表し、盛り上がった話題作品でニッパチの落ち込みをカバーしたといわれています。

今も、選考委員による選評などとともに大きく報道され、かなりの確率でベストセラーとなっているところを見ると、菊池寛の狙いはバッチリと当たったということですね。

芥川賞と直木賞のダブル受賞はあるのか

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1人の作家による芥川賞・直木賞のダブル受賞は可能か?

結論から言えば、この様なダブル受賞はあり得ないようです。

理由は芥川賞又は直木賞を受賞した人は、作品の出来いかんによらず、次回の候補から除外されるというルールがあります。

つまり芥川賞受賞者が後に直木賞を受賞することも、またその逆もあり得ないということです。

このルールが存在する限り両賞のダブル受賞はあり得ないということです。

一方で各賞とも、2名が同時に受賞するという意味での「ダブル受賞」は時々あります。

2,000年以降のダブル受賞者一覧を見てみましょう。

第123回(2000年下半期) 芥川賞で町田康氏と松浦寿輝氏の2名。

第124回(2000年下半期) 芥川賞で青木有一氏と堀江敏幸氏の2名。

第130回(2003年下半期) 芥川賞で金原ひとみ氏、綿谷りさ氏の2名が受賞。

第144回(2010年下半期) 芥川賞で朝吹真理子氏と西村賢太氏の2名。

直木賞で木内昇氏と道尾秀介氏の2名がダブル受賞。

第153回(2015年上半期) 芥川賞で羽田圭介氏と又吉直樹氏の2名。

第154回(2015年下半期) 芥川賞で滝口悠生氏と本谷有希子氏の2名。

※123回以前にも何名かの受賞はありました。

芥川賞と直木賞の賞金

我が国における文学賞として最も権威と歴史のある芥川賞と直木賞。

受賞者は賞金以上に文学賞受賞は何物にも代えがたい名誉なことと受け止めています。

両賞とも賞金額は100万円です。

副賞にはロンジンの懐中時計です。

それ以上に文芸作品の最高峰と位置付けられた芥川賞と直木賞は、小説を目指す多くの作家の垂涎の的です。

受賞すれば芥川賞作家あるいは直木賞作家という冠がつき、その栄誉は何物にも代えがたい重みをもっているのです。

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