【回復と快復の違い】その意味と使い分け
「快復されて良かったです。」という文章を見かけました。
あれ?「カイフク」って「回復」って書くんじゃなかったっけ?
と思い、漢字変換してみたら「回復」と「快復」の2つがやはりありました。
では、回復と快復の違いは何で、その意味と使い分けは、それぞれどのように理解すればいいのでしょうか?
「回復」と「快復」意味の違い
まず、それぞれの意味をいくつかの辞書で見てみると、
◆回復
悪い状態になったものがもとの(良い)状態に戻ることや、もとの状態に戻すこと。失ったものを取り返すこと。
といった意味になります。
では、快復の方はどうでしょうか?
◆快復
病気やケガが(すっかり)治ること。
という意味になるようです。
これらを踏まえると、回復と快復の意味の違いは、
「回復」の方がより多方面に対して使え、そのなかでも病気やケガが対象の際には「快復」を使用することもできると言えそうです。
また、「回」という字からは「回って来て元の状態に戻る」というニュアンスが、「快」という字からは「快い状態に戻ってくる」というニュアンスが含まれていると考えることもできそうですね。
回復と快復の使い分け
回復と快復はどのように使い分ければよいのでしょうか?
上記の意味やニュアンスを踏まえると、以下のような例・使い分けができそうです。
◆回復
病気から回復することができた。
日本の景気はいつ回復するのだろうか。
前回の失敗で失われた名誉を回復する。
明日には天気は回復するだろう。
◆快復
先日退院した彼に、快復祝いを贈ろうと思う。
ご快復されたと聞き、本当に嬉しく思います。
長年苦しめられた病気から完全に快復した。
いかがでしたか?
よく分からない場合は、とりあえず「回復」の方を使っておけば万能と言えそうですが、ちょっとしたニュアンスを使い分けることができると、粋ではありますよね。
ぜひ、気にかけて使い分けてみてくださいね。