糖質・糖類・炭水化物の違い―糖類ゼロと糖質ゼロの違いも
最近、「糖類0」や「糖質0」というのをスーパーやコンビニなどで見かけたことはありませんか?
糖というと、甘いものという認識はあると思いますが、実際飲み物などに記載されている「糖類」「糖質」とは、何か違いがあるのでしょうか。
また、炭水化物はこれらが含まれていると言われますが、それぞれの関係も分かりやすく説明します。
炭水化物、糖質、糖類の意味と違い
炭水化物、糖質、糖類の意味と違いですが、これを理解するには、まず糖類から見ていくのがよいでしょう。
◆糖類
糖類とは、これ以上分解されない最小単位の糖(単糖類)と、単糖類が2つ繋がったもの(二糖類)を指します。
ブドウ糖や砂糖がこの「糖類」にあたります。
そして、糖類の多くは血糖値を急上昇させる働きがあり、また、カロリーの源と言えます。
◆糖質
糖質は、炭水化物から食物繊維を引いたもののことです。
オリゴ糖、でんぷん、キシリトールなどが「糖質」にあたります。
糖質はいくつかの種類に分けられますが、さきほどの糖類も、この糖質のひとつです。
また、糖質は人間の体が活動するために必要なエネルギー源となる栄養素です。
◆炭水化物
もうお分かりのように、炭水化物とは、食物繊維+糖質からなる物質です。
ただ、ちょっとややこしいのですが、「糖質」のことも「糖類」のことも「炭水化物」と呼ぶことが普通にあります。
これは、ほとんどの食品の炭水化物では、食物繊維が含まれている割合が非常に低いからかもしれません。
糖分は糖質と糖類とは違うの?
よく医師に「糖分を控えましょう」と言われたという話を聞きますが、この糖分とは糖質、糖類とは違うのでしょうか。
◆糖分
糖分とは、糖類の成分です。
糖類は、砂糖やブドウ糖など「甘み」のある物質ですので、ダイエットしている方の多くはお菓子を食べ過ぎないように自然としていますよね。
また、よく見かける「無糖」「シュガーレス」という表示は、砂糖が入っていないだけではなく、100ml、100g中0.5g未満であるという意味になります。
糖分を気にする方は、表示をよく見て購入するといいでしょう。
糖質が糖尿病の原因なのは本当?
糖尿病は病気の中でも、いつの間にか病気が進行し手遅れになってしまうためサイレントキラーと呼ばれていて近年急増しています。
糖尿病という名前だけあって、糖が関係しているのはお分かりいただけますよね。
そもそも糖尿病とは何?
糖尿病とは簡単に言うと、血糖値が高い状態が続く病気です。
この血糖値というのは、血液中に含まれているブドウ糖の濃度のことをいいます。
ブドウ糖は、体に必要でとても大事な成分ですので、体の中では血糖値を一定に保つように働いています。
この大事な血糖値を一定に保つ役割をするのがインスリンというホルモンです。治療にインスリンが使用されるのは、血糖値を一定に保つためだと言えます。
糖質は、結局原因なの?
糖尿病というのは、血糖値が高い状態が続く病気だとお話しましたが、「血糖値だから血糖じゃないの?」と、糖質と関係あるのか疑問になりますよね。
まず糖質をとると、どうなるか?
それは、血糖値が上昇します。
血糖値が高い状態が続くのが糖尿病ですから、糖質によって糖尿病になるというのはお分かりいただけると思います。
糖質制限をすることで、血糖だけではなく体重増加予防にも繋がります。
ただし、その他のタンパク質や脂質、ビタミンなどの栄養は摂るように心がけましょう。
簡単に続けられる糖質制限法
一生ご飯を食べない!と決めても、後々食べたくなり多めに食べてしまうことがあるかもしれません。まぜは、何事も続けることが大切です。
簡単に続けられることとしたら、ご飯をすべて抜くのではなく半膳にするとかパンは半分にするということ。
半膳や半分に主食を抑えた分、おかずを多めに食べます。
この方法の良いところは、我慢して食べないというのがないので続けやすい方法と言えます。人は制限されると、反発したくなるものです。
糖質や糖類、糖分の意味が分かるだけで、健康意識が少しは高まるのではないでしょうか。
お店に行ったとき、買うものも変わるかもしれません。
ぜひ健康ライフを楽しんでみてください。