音読みと訓読みの違い。その見分け方や覚え方も。

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小学生の時に、国語の時間に「音読み」「訓読み」を習ったと思います。

「音読み」「訓読み」の違いが分からずに困ったことはありませんか?

今回はこの2つの違い、見分け方、覚え方を分かりやすく説明していきます。

音読みと訓読みの違い

◆音読み

音読みは、音読みだけでは意味が伝わりづらいものが多いのというのが特徴です。

何故かというと、昔の中国から伝わった読み方だからです。

◆訓読み

訓読みは、訓読みだけで意味が通じるものが多いというのが特徴です。

漢字の意味に相当する日本語由来の読み仮名なので、日本人には伝わりやすいといえます。

音読みと訓読みの覚え方

◆音読み

  • 1文字だけで意味が通じない
  • 送り仮名がつかない
  • 読み仮名が三文字以下
  • 読み方が一つしかない

◆訓読み

  • 1文字で意味が通じる
  • 送り仮名がつけられる
  • 読み仮名が四文字以上 (志 こころざし)など

ただ説明しただけでは、分かりにくいかと思いますので、実際にどんなものかご紹介します。

いぬ・・訓読み

けん・・音読み

そら・・訓読み

くう・・音読み

はな・・訓読み

か・・音読み

日本の漢字のなかでも、音読みだけのものもあります。

それは、「絵」「え、かい」です。

二つの読み仮名とも、音読みになります。

音読みは、中国から伝わってきた読み方とお伝えしましたが、「え」の読み方は「ヱ」という中国語の発音から来ています。

「かい」という読み方も、中国語の「くあい」が変化した読み方になっています。

ちなみに、「愛 あい」という読み方も音読みとなります。

音読みと訓読みの組み合わせ問題

なんとなく区別がついてきたかと思いますので、音読みと訓読みを組み合わせた言葉の問題を出題します。

それぞれの漢字が音読みが訓読みか考えてみてください。

1.水泳

2.子豚

3.台所

4.場所

 

答え

1.音読み・音読み

2.訓読み・訓読み

3.音読み・訓読み

4.訓読み・音読み

 

音読みと訓読みの区別なんとなくおわかりいただけましたか?

日本の漢字はとても多く、区別がつきにくいものもありますので、気になる時はその都度調べるしかありません。

 

音読みと訓読みの違いで印象が変わる熟語

漢字は使い方によって印象ががらりと変わります。

この印象の違いが分かるだけでも、読み仮名の知識が深まるかと思います。

◆牧場

「ぼくじょう」音読み・音読み

「まきば」訓読み・訓読み

ぼくじょうの方が、広く大きな場所という印象が持てますよね。

まきばだと庭とか小さめな印象が持てます。

◆工場

「こうじょう」音読み・音読み

「こうば」音読み・訓読み

こうじょうと聞くと、大勢の人がたくさんの機械を使いたくさん物を作っている印象を受けます。

こうばというと、職人さんが何十年と物を作り続けている印象です。

他にも、印象が変わる熟語は

◆人気

「にんき」音読み・音読み

「ひとけ」訓読み・訓読み

それぞれ人が関わっている印象です。

この熟語に「大」をつけるとまた違った組み合わせになります。

「大人気=だいにんき」

「大人気=おとなげ」

同じ文字でも、印象が変わりますね。

また、読み仮名がいくつかある熟語もあります。

◆最中

「さいちゅう」音読み・音読み

「さなか」訓読み・訓読み

「もなか」訓読み・訓読み

1つの熟語にこんなに読み仮名があって、それぞれの意味が全然違うのも面白いですよね。

◆札

「さつ」音読み

「ふだ」訓読み

「おさつで、おふだを買う。」ひとつの文章に「札」という漢字がふたつ入ります。

これもまた、日本語の持ち味が出ていますね。

音読みと訓読みをすべて覚えるのは、難しいといえます。

この二つを区別するコツは、日本にあるかないか、ということです。

たとえば、「食べる」「教える」「優しい」これらは訓読みとなります。

送り仮名は日本にしかありませんので、「訓読み」です。

 

音読みと訓読み、これでいくらかでも見分けがつくようになれば嬉しく思います。

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