電車と列車―意味や違いと使い分け。汽車との違いもしっかり。
通勤や旅行などに何気なく使っている乗り物と言えば電車がありますよね。
日頃お世話になっている人も多いのではないでしょうか。
そんな電車ですが、列車とはどこが違うのでしょう?
電車や列車の意味や違い、使い分け方などを調べてみました。
電車と列車の違い
◆電車
電車は列車の一部であり、電気で動いている鉄道車両を指しています。
鉄道会社によっては線路によって電車と列車を区別している場合もあります。
その場合だと、都市近郊を走っていて、各駅停車や近距離の快速車両が走行する線路を電車線と定め、各線路を走っている車両を電車と読んでいることもあります。
◆列車
鉄道の線路を走行する鉄道車両の総称です。
国土交通省では『停車場が胃の線路を運転させる目的で組成された車両』を列車と定めています。
貨物列車、特急列車、寝台列車、通勤列車などなど、すべてが列車に該当します。
汽車との違いは?
電車と列車の違いについてご紹介しましたが、それでは汽車との違いとは何なのでしょうか。
汽車とは、もともと蒸気機関車のことを言っていましたが、現在ではディーゼル気動車を意味しているようです。
電車は電気が通っている電化区間を走行しますが、汽車の場合には電化区間もそうでない区間も両方の走行が可能です。
電車と列車の使い分けの仕方
電気で動いているのが電車、列車は鉄道車両全般を指すことはもうお分かりですよね。
でも、ちょっと気になることが…。
それは駅の構内放送をよく聞いていると、駅員さんが電車と列車を使い分けていることです。
「○番ホームに電車が到着します」と言っていたと思えば、「○番ホームに列車が到着します」と言っていたり、電光掲示板に電車と列車の到着時刻が表示されていたり…。
通勤などで列車を利用している人ならきっとおなじみの光景なのかもしれませんが、電車と列車はどう使い分けられているのでしょうか。
いろいろと見てみると、どうやら発着時刻がカギになっているようです。
調べたところによると、主要な駅のみで発着時刻が決まっているのが電車。
すべての駅において発着時刻が決まっているのが列車なのだそうです。
ちなみに電車の場合には10秒単位でダイヤが構成されていて、列車だと15秒単位の構成になっているのだとか。
こんなにも短いスパンで構成されているダイヤを守って運行しているあたり、さすが日本だな…という感じがしますが、改めて考えるとすごいことですよね。
同じ線路を走っていたとしても、ダイヤの構成の違いから電車と列車を区別して駅構内でアナウンスすることで、駅員さんたちは正しい用語を使う習慣を付けているのだそうです。
「乗る側にしたらあまり関係ないことなんじゃ…」なんて冷たいコト言わないでくださいね。
ちょっとしたウンチクになること間違いなしです。
今まで何気なく見聞きしていたアナウンスや電光掲示板の表示も、意識してみるとおもしろく感じるかもしれませんね。