クロコダイルとアリゲーターの違い ~革製品の観点やカイマンとの違いも~

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wani

水辺に生息し、獰猛で、爬虫類の中でも最も大きい動物であるワニ。

日本では一口にワニと言われることが多いですが、クロコダイルやアリゲーターという呼び方も聞いたことがあると思います。

しかし、耳にした事はあっても、クロコダイルとアリゲーターの違いは何かをご存知の方は、そう多くないかと思います。

外見や性格など様々な違いがあるようなので、詳しく調べてみました。

クロコダイルとアリゲーターの違いは?スペルは?

◆クロコダイル

クロコダイルのスペルは「crocodile」です。

ワニ目クロコダイル科の仲間で、気性が荒く、いわゆる人食いワニと言われるワニの多くはこちらのクロコダイルです。

主にアジアやアフリカの河川・沼地などの淡水域に生息する肉食動物。

全長は種類にもよりますが最小種のニシアフリカコビトワニで2m、イリエワニのような大型種となれば7mもの大きさに達します。

頭部がV字のように尖った形をしていて、口を閉じても歯が見え、特に下あごの前から四番目の歯が根元から尖端まではっきり見えるほど大きいと言うのが特徴です。

腹を地面に付けずに体を持ち上げるように歩き、腹には感熱器官があります。

◆アリゲーター

アリゲーターのスペルは「alligator」です。

ワニ目アリゲーター科の仲間で、一般的にクロコダイルよりは比較的大人しいようです。

海水でも生活ができ、アメリカ・南米の河川・沼地などの海水域などに生息する肉食動物。

全長は最小種のコビトカイマンで1.2~1.5m、最大種のアメリカアリゲーターで6mほどと言う事で、クロコダイルよりは少し小ぶりです。

頭部はU字のように丸みのある形をしていて、下あごの方が上あごよりも少し小さい為、口を閉じると下の歯はほとんど見えないのが特徴です。

腹を地面にくっつけて歩き、クロコダイルとは違って腹に感熱器官はありません。

クロコダイルとアリゲーターの革製品の違い

ワニと言えば、その革が財布やバッグ、ベルトなどの小物に使われることでも有名です。

高級品とされるワニの皮ですが、クロコダイルとアリゲーターの皮に違いはあるのでしょうか。

2つの皮を比べてみました。

◆クロコダイル

主にイリエワニの革が使用され、スモールクロコと呼ばれています。

一つ一つの鱗が小さく規則的に並び、きめが細かい模様になるのが特徴。

ワニ革の中でもスモールクロコは最高級品とされています。

通常は、背中側よりもお腹側の革の方がより高級なのだそうです。

他にも、ラージクロコと言われるニューギニアワニ、ナイルクロコと言われるナイルワニなどの革もクロコダイル製品となります。

◆アリゲーター

ミシシッピーワニ、カイマンワニなどの革が使用されています。

鱗が大きく、立体的に盛り上がっているのが特徴です。

ワニ革の中では低~中級程度で、クロコダイルよりも比較的安いようです。

クロコダイル・アリゲーターとカイマンワニの違いは

前出の革製品の話で名前の出てきたカイマンワニ、皆さんはどのようなワニかご存知ですか?

あまり耳馴染みの無い名前かもしれませんが、こちらはアリゲーターの仲間です。

アリゲーター科カイマン属に分類され、メガネカイマン、クロカイマン、クチビロカイマンなどたくさんの種類があります。

体長はクロコダイルほど大きくなく、一般的によく知られているメガネカイマンで全長2~3mほどです。

メガネカイマンは中央アメリカ南部から南アメリカのパラグアイなどで分布し、クロコダイル同様、主に淡水域に生息している肉食動物です。

 

クロコダイルもアリゲーターも、生体としてだけでなく革製品としても人気の高い動物です。

馴染みはありながらも、日本ではひとくくりに「ワニ」と呼ばれているクロコダイルとアリゲーター。

改めて調べてみると、両者には顕著な違いがあるのですね!

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