西日本と東日本の違い ~食べ物・文化や電圧・周波数など~
私たちが住む日本が、大きく分けて西日本と東日本に分かれているのは皆さんご存知かと思います。
東西の端の方になればどちらに属するか分かりやすいと思いますが、悩むのはその境目ですね。
一体どこが境界線となっているのでしょう?
そして、そこを境に、西と東で一体何がどう違うのか、調べてみました。
西日本と東日本の違い
◆西日本
日本を大きく分けるときに使用される言葉で、日本の西半分のことです。
一般的には、近畿・中国・四国・九州の総称、広くは中部地方も含まれます。
◆東日本
西日本の対義語で、日本の東半分のことです。
一般的に北海道・東北地方・関東地方の1都1道12県の事を言います。
※ただし、これらは法令で定められているというわけでは無く、その範囲も明確ではありません。
西日本と東日本では食べ物・文化が違う!境界線はどこ?
西日本と東日本は、様々な文化の違いがあります。
例えば、食べ物の文化でいうと、西日本は薄味なのに対し、東日本が濃い味というのは有名な話です。
それ以外にも、お餅の形が西日本では丸餅・東日本では角餅だったり、ところてんの味付けが西日本では黒蜜・東日本が三杯酢であったり。
他にもいろいろありますが、食文化は特に違いが多いと言えるでしょう。
食文化以外でも、畳のサイズが違うことや、エスカレーターに乗る時に西日本は右側に立ち、東日本は左側に立つという慣習、水引の色が西日本は白と黒ではなく白と黄色であることなど、色々な違いがあります。
そんな違いがある西日本と東日本ですが、一体どこが境界線になるのでしょう?
これは、明確な決まりはなく、歴史的な境界線、地球科学から見た境界線、行政上の境界線など、何を基準にするかで微妙に変わってきます。
身近で分かりやすい例を上げると、「NTT」は西日本と東日本に分かれていますが、NTT基準ですと以下のように分かれています。
◆NTT西日本
石川県・富山県・福井県・愛知県・静岡県(熱海市、裾野市の一部を除く)・岐阜県(中津川市馬籠を除く)・三重県・京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県・広島県・岡山県・山口県島根県・鳥取県・香川県・徳島県・高知県・愛媛県・福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県・岐阜県木曽郡南木曽町田立
◆NTT東日本
北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・長野県(木曽郡南木曽町田立は除く)・山梨県・静岡県熱海市泉と裾野市茶畑・岐阜県中津川市馬籠
NTT西日本と東日本。違いはある?
上記で少し触れたNTT西日本とNTT東日本。
同じグループといえども別会社なので、西日本と東日本では料金体系やサービスが違う部分が多々あります。
では、なぜわざわざ西日本と東日本に会社が分かれているのでしょう。
1985年、国営だった現在のNTTの前身である日本電信電話公社が民営化されることとなりました。
この時に定められたNTT法という法律によってNTTは西日本と東日本に分かれた、という経緯があったのです。
西日本と東日本、周波数や電圧の違いは?
周波数の違いから、西日本で使えた電化製品が東日本で使えない・または東日本で使えた電化製品が西日本で使えない、という噂を聞いた事はありませんか?
この噂は本当なのでしょうか。
西日本と東日本は、電圧は一緒です。
しかし、周波数は違い、西日本は60Hz、東日本は50Hzで、境界線近くの一部は50Hzと60Hzの混在地域もあります。
ですが、昭和に作られたようなよほど古い電化製品でなければ、どちらの周波数でも使用できますので、先述の噂は単なる噂です。
西日本と東日本間で引越しをすることになっても、もちろん買い替えなどは不要ですのでご安心を。
同じ日本でありながら、文化や周波数、通信事業のサービスまで、西日本と東日本は違いがあります。
西日本と東日本を旅行して行き来する機会があれば、自分の住む地域とは違う文化を楽しんでみるのもいいですね。