イギリスとイングランドの違い ~国旗・地図・サッカーまで~
イギリスという言葉はよく聞くことがありますが、サッカーのワールドカップの際にイングランド代表と紹介されます。
なぜイギリス代表ではなく、イングランド代表になるのでしょうか…。
そこで、イギリスとイングランドの違いについて調べてみました。
イギリスとイングランドの違い
◆イギリス
イギリスとは国名ではなく、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4カ国からなる連合国の名前です。
イギリスの正式名称は『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』と言います。
グレートブリテンはイングランド、スコットランド、ウェールズの3つの国で成り立っています。
そこに北アイルランドが加わってイギリスになるのです。
イギリスは英国と呼ばれたりもしますね。
日本ではイギリスの正式名称を知っている人はそれほど多くはないようです。
◆イングランド
イングランドはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国を構成している国の1つです。
首都はロンドンで、この他の主な都市としてマンチェスターやケンブリッジオックスフォードなどがあります。
イングランドはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国の中で人口が一番多く、政治や経済の中心地です。
イングランドは地図で見るとどのあたり?
イングランドがイギリスを構成する国の一つであることはすでにご紹介しましたが、では地図ではどのあたりになるのでしょうか。
イングランドはグレートブリテン島の南部に当たる部分約3分の2を占めていて、シリー諸島やワイト島など、周りにある小さな島々もイングランドに入ります。
イングランドの北側にはスコットランドが、西側にはウェールズがあります。
サッカーにおけるイギリスとイングランドの違い
さて、サッカーのワールドカップでイギリス代表と言わずにイングランド代表と呼ぶのはどうしてなのでしょうか。
先ほどもご紹介したとおり、イギリスとはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4カ国から成り立っています。
サッカーの場合、イギリスという単位ではなくそれぞれの国でサッカー協会が存在し、個別にFIFAに加盟しているので、連合国家であるイギリスではなくそれぞれの国の代表としてワールドカップに出場しているためです。
以前にイギリスの大臣が『サッカーイギリス代表を作ればメダルが取れるのでは』と言ったらしいのですが、それぞれの国の協会が猛反発したのだとか。
連合王国であっても、サッカーとなると全く別の話のようです。
イングランドとイギリスでは国旗が違う
イギリスの国旗と言うとすぐに思い浮かぶのが『ユニオンフラッグ』ではないでしょうか。
4つの国を統一した、まさにユニオンの象徴とも言うべき国旗です。
そしてイングランドの国旗は白地に赤い十字のとてもシンプルなデザインとなっています。
イギリスが連合王国であることを知らない人にとっては、イギリスとイングランドの国旗が違うことに驚くかもしれませんね。