軟水と硬水の違い

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『水を買う』時代になった現代ですが、昔では考えられなかったことですよね。

スーパーやコンビニに行くと、ミネラルウォーターはコーヒーや炭酸飲料などと一緒に並べられています。

いろいろな種類のミネラルウォーターがありますが『軟水』と『硬水』に大きく分けることができます。

では、軟水と硬水の違いって何なのでしょうか?

軟水と硬水の違い

◆軟水

軟水とはミネラルウォーター1L当たり『カルシウム』と『マグネシウム』の含有量が100mgより少ない水のことです。

口当たりが柔らかく、さっぱりしていて飲みやすいのが特徴です。

和食などの煮込み料理にも軟水が適していて、素材の旨みを引き出しやすいと言われています。

緑茶等に軟水を使用すると、色や風味が出やすいといわれており、洗剤や石鹸等の泡立ちも良くなります。

◆硬水

ミネラルウォーター1L当たり『カルシウム』と『マグネシウム』の含有量が100mg以上のものを硬水と言います。

のどごしに硬さを感じてつるっと入っていきにくいのですが、しっかりとした飲みごたえを感じます。

硬水を使って和食の煮込み料理をするとアクが出やすいため、日本料理には向かないと言われています。

同じく、緑茶も色や風味がでにくく、洗剤等の泡立ちが悪いため、そういったことへの使用はあまりおすすめできません。

日本での軟水・硬水は1L当たりにカルシウム、マグネシウムが100mgより多いか少ないかで判断されていますが、WHO(世界保健機関)では120mgより多いか少ないかで判断されています。

軟水と硬水を分ける基準は硬度

軟水と硬水を分けるときに基準となるのが硬度です。

硬度は、水1Lあたりに含まれている『カルシウムイオン』と『マグネシウムイオン』の量を表しています。

硬度の低い水が『軟水』、硬度の高い水が『硬水』と表現されています。

軟水とは?

軟水と硬水の違いをご紹介しましたが、簡単に言ってしまえば軟水とはカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンがあまり含まれていない水のことを指しています。

硬水を飲んだことのある人なら知っているでしょうが、最初は水の硬さを感じて飲み込むこと自体に違和感を感じた人も多いはず。

実は日本で飲まれているほとんどの水が軟水のため、慣れない硬水を飲もうとすると抵抗を感じるようです。

私たちが日常的に飲んでいる軟水は汗や老廃物の排出に適していて、体にすっと入っていくため体調不良時の水分補給にも向いています。

また、水分が体に補給されて体中をくまなく循環することで疲労回復血行促進、肌への潤い効果も期待できます。

軟水と硬水は地域によって違う?

水に含まれているミネラル成分は、もともと周囲の地層などに含まれていた成分が溶け込んだものです。

カルシウムやマグネシウムの含有量が地域によって違うのは、大地に含まれている物質が場所によって違うことや水の滞留時間が異なるためだと言われています。

欧米の土地には石灰質の地層が多く見られ、水はカルシウムを多く含んでいる地層を長い時間を掛けて通ってきます。

欧米の土地は日本と比較できないほど広いので、水が通り抜ける時間の差は明らかですよね。

そのため、結果的にミネラル分を多く含んだ硬水ができあがります。

対して日本の水はほとんどが軟水と言われています。

日本の土地は密度の低く水が通り抜けやすい火山性の地層が多く、滞留時間が短いと言われています。

また、山地が多く土地の傾斜が急でもあるため、すぐに水が流れ落ちてしまうのでミネラル分があまり入っていない軟水が出来上がるのです。

硬水にはどんな効能がある?

日本料理や緑茶、日常生活に溶け込んでいる軟水。

これらの使用には向かないと言われている硬水ですが、実は良いことがたくさんあるんです。

『便秘解消』や『運動時の水分補給』、『ダイエット効果』『むくみの解消』『疲労回復』などなど、たくさんの効能が期待できます。

硬水は腸を刺激して動きを活発にする効果があるため、必然的に便秘解消の効果が期待できます。

また、マグネシウムは便を軟らかくする効果もありますよ。

運動をして汗をかいたときの水分補給としても、硬水の方が断然おススメ!

硬水にはカルシウムやマグネシウムがバランスよく含まれているので汗で流れ出したミネラル分を補給することができ、足がつったり筋肉がけいれんするなど、運動の際に起こりやすいトラブルを防ぐこともできます。

硬水はダイエットをしている人にもおすすめです。

痩せるためには運動と食事制限が効果的ですが、そのせいで栄養バランスを崩しがち。

そこで硬水を取り入れることで効率よくミネラル分を補給することができる上に代謝もアップします。

1か月程度続けることで体の老廃物も排除できると言われていますよ。

うれしいことにリバウンドを抑える効果も期待できるので、まさにダイエッター向きの水だと言えるでしょう。

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