広東語と中国語(北京語)の違い―「互いに通じる?」「台湾はどっち?」なども含めて。
中国語を聞いていると、地域によって微妙に違いがあることを知っていますか?
なんでも、同じ中国人でも広東語と中国語があるのだそうです。
では、広東語と中国語にはどこに違いがあるのでしょうか?
さっそく調べてみることにしました。
広東語と中国語の違い
◆広東語
広東語は、中国南部に位置する広東省や香港、マカオ、広西チワン族自治区を中心として使われている言語です。
日本語に例えるなら、方言にあたるのだとか。
◆中国語
中国語は北京語とも言われていて、中国の標準語という位置づけにあります。
広東語と中国語の大きな違いは、発音の違いです。
文字はどちらもほとんど同じものを使用するのですが、漢字の読み方が全て違ってきます。
付け加えるなら、広東語は話す言葉と書き言葉の文字の構成も変わってくるのだそうです。
…言う言葉と書く言葉が違うだなんて、なんだか大変そうですね…。
広東語、中国語はそれぞれ互いに通じる?
さて、方言という位置づけにある広東語と、中国の標準語である中国語。
広東語は主に香港などで使用されていますが、北京で使用した場合に通じるのでしょうか?
逆に中国語は香港でも問題なく通じるのでしょうか?
同じ日本なのに、方言で話をされると何を言っているのか分からない、なんて状況はザラにあるのですが、中国では一体どうなのか…。
調べてみると、中国語は標準語というだけあって香港でも中国語はちゃんと通じるのだとか。
広東語を話していたとしても、中国語で尋ねたら聞き取ってくれていたそうです。
逆に北京で広東語を使った場合ですが、なかなか通じない場面が多いと言われています。
香港の人には通じるのですが、北京や上海の人などには通じにくいのだとか。
広東語と中国語、どちらを知っておくと便利かというときには、中国語を覚えておいたほうが良さそうです。
台湾は中国語?それとも広東語?
旅行先としても人気の高い台湾。
旅行会社がツアーを組んでいることも多く、価格も安いのですぐに行ける海外としてよく知られていますよね。
そんな台湾は会話をするときには中国語なのか、それとも広東語なのか。
結論から先に言うと、中国語がほぼ主流と言って良いようです。
以前は台湾語を話していたみたいなのですが、最近では学校での授業が中国語で行われているため、中国語が根付いてきているのだとか。
とはいえ、おじいちゃん・おばあちゃん世代になると台湾語で話していたりもするみたいです。
そのせいでおじいちゃん・おばあちゃんと孫世代との会話がかみ合わないこともあるのだと言います。
きっと孫世代はおじいちゃん・おばあちゃん世代が何を話しているのか聞き取れない部分があるのでしょうね。
ちょっとした予備知識としてご紹介しておきたいのがマンダリンです。
「マンダリンって何のこと?」と思う人もいるかもしれません。
マンダリンとは北京語のこと、つまりひいては中国語のことを言います。
もっと詳しく言うと、マンダリンとは役人が使っている標準中国語のことを指しています。
なんだかいろいろな呼び方があってこんがらがってしまいそうですね。