大葉と紫蘇(しそ)の違い ~その栽培・レシピや冷蔵・冷凍保存の方法なども併せて~
和食料理において、彩りや薬味として欠かせない大葉。
スーパーなどに陳列されているのを見ると、見た目が同じようなものに紫蘇(しそ)がありますよね。
一見同じように見えますが、名前が違うということは何か違いがあるのでしょうか?
栄養素や保存方法などと共に、大葉・しその違いに注目してみました。
大葉としその違い
◆大葉
大葉とは、青じそのことです。
昔、青じそを販売するにあたり、しその芽と葉の区別をしなくてはならず、葉の部分を大葉と名づけた名残で、今も青じその事を大葉と呼んでいるのです。
呼び方の違いは、大葉は関東、青じそは関西との呼び方であることが多いようです。
◆紫蘇(しそ)
食用のしそは、青じそと赤じその2種類があります。
上でも述べたとおり青じそは大葉とも呼ばれる緑色のしそで、和食料理などで活躍します。
対して赤じそは、茎も葉も赤紫色、梅干の色づけや、ふりかけ・香辛料としても用いられます。
大葉(しそ)の栽培・育て方
大葉は、種もしくは苗から育てます。
種まきは4月ごろに行います。
発芽には光が必要なので、あまり深くならないよう、5mm程土をかけて軽く押し固めます。
発芽に適した温度は20~25℃、正しい蒔き方で種が蒔かれていれば、7日前後で発芽します。
発芽して草の丈が5センチくらいになったら間引きをして、根が絡み合わないようにします。
20~30℃が生育に最適な温度で、日当たりのよい場所を好みますが、強い植物なので日陰でも育ちます。
ただ、乾燥には弱いので、水は切らさないように注意しましょう。
種蒔きから3ヶ月程度で収穫できるようになります。
大葉(しそ)にはどんな栄養がある?
大葉には、ビタミン1、2、6や、ビタミンC、カルシウム、食物繊維、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛等、不足しがちな栄養素を数多く含み、特にβカロテンの含有量はかぼちゃの約3倍で、野菜の中でもトップクラスです。
また、独特の香りの元であるぺリルアルデヒドが臭覚神経を刺激し、胃液の分泌を促進することで食欲を増進したり、防腐・殺菌作用により食中毒予防にも効果があります。
他にも、アレルギーやガンの抑制などにも効果的と言われています。
このように大葉は体の免疫力を高めてくれるとても優秀な野菜なのです。
大葉(しそ)を使った美味しいレシピ
食欲が無くなる暑い夏にピッタリの、大葉(しそ)を使った簡単で美味しいレシピを2つ、ご紹介いたします。
・大葉のおにぎり
<材料>
ご飯・・・茶碗に1杯
大葉・・・4枚
梅干・・・1個
白ごま・・・適量
<作り方>
①大葉は千切り、梅干は実を叩きます。
②大葉、梅干、白ごま、ご飯を混ぜ、おにぎりを握り完成。
・豚肉のしそ巻き
<材料>
豚薄切り肉・・・5枚(150g)
青じそ・・・10枚
味噌・・・大さじ1杯半
砂糖・・・小さじ2
みりん・・・小さじ1
<作り方>
①味噌、砂糖、みりんを合わせ、豚肉を漬けてしばらく置いておきます。
②①に青じそを2枚ずつ乗せて巻きます。
③巻き終わりを下にして皿に乗せて、ラップなどはせずにレンジで3~4分ほど加熱します。
④食べやすい大きさに斜め切りにして完成。
大葉(しそ)の冷蔵保存・冷凍保存の方法は?
大葉は傷みやすい野菜ですが、冷蔵・冷凍で上手に保存することで長持ちさせることが出来ます。
・冷蔵保存
①キッチンペーパーを濡らして広げ、その上に大葉を乗せて包みます。
②ラップを広げて、その上に①を乗せ、ラップで包んで冷蔵庫に入れます。
これで大葉は2週間ほど長持ちします。
・冷凍保存
①水で大葉をさっと洗い、水気をよく切ります。
②タッパーなどの保存容器に、大葉同士がくっつかないようにふわんわり広げてそのまま冷凍します。
大葉を一ヶ月以上保存したいときは冷凍保存が良いでしょう。
いかがでしたか?
和食の名脇役・大葉は青じその別名ということが分かりました。
様々な栄養素が含まれていて体に非常に良い野菜ですので、ぜひ積極的に大葉を食べてみて下さいね。