イモリとヤモリの違いを写真付で。見分け方や漢字の覚え方までまとめました。
イモリとヤモリ、文字も似ていますし、姿形まで同じに見えますよね。
でも、もちろんのことながらこの二つには違いがあります。
とても似ているのに、どこがそれぞれ違うのでしょうか?
イモリとヤモリの違い
イモリとヤモリは一見同じものに見えるのですが、その違いとは何なのでしょうか。
♦イモリ
イモリは両生類で、カエルと同じ種類になります。
背の部分が黒っぽい色をしていて、おなかが赤く、いつもツヤツヤと濡れた状態なのが特徴です。
目が丸いので、ちょっとかわいらしく見えたりします。
足の指の部分は前後で異なり、前は4本、後ろは5本となっています。
水中でも陸地でも住むことができ、動きは遅いものの水中でも歩くことが可能です。
♦ヤモリ
ヤモリは爬虫類にあたり、トカゲや蛇と一緒です。
ベージュっぽい色合いをしていて、いつも乾燥している状態です。
目は蛇に似ていて、鋭い印象を与えます。
足の指は前後ともに5本で、陸上でのみ生活をします。
動きは素早く、壁にくっついたり、陸をたったかと走ります。
イモリとヤモリの見分け方
ぱっと見でイモリとヤモリを見分ける方法は、やはり色合いが一番分かりやすいのではないでしょうか。
イモリはおなかが赤く、ヤモリは背の部分もおなかも同じ色で一色だけです。
その他にも、イモリは水中でも生活をするので爪がないのですが、ヤモリは陸上で生活をするので爪があります。
でも、そこまでじっくりと見ることに抵抗がある人もいるでしょうから、色合いで確認をするのが無難かもしれませんね。
あとは、濡れていればイモリ、カサカサ乾燥肌ならヤモリという見分け方もあります。
写真で見るイモリとヤモリの違い
文章で説明するよりも、写真の方が分かりやすいですよね。
まずはイモリとヤモリの写真をご覧ください。
上がイモリの写真、下がヤモリの写真です。
こうして比べても、イモリのほうが黒いことがわかりますよね。
イモリのお腹は赤いので、腹のほうを見ればイモリなのかヤモリなのかが一目で分かります。
イモリとヤモリの漢字は?
イモリとヤモリにはそれぞれ漢字での書き方もあります。
イモリは『井守』、ヤモリは『家守』と書きます。
イモリは水辺で生息することができ、田んぼや井戸の害虫を食べてくれることから井守と書くようになったという説があります。
ヤモリは陸上でのみ生活することができ、家屋の害虫を食べてくれるということで家守と書くと言われています。
ちなみにヤモリには『守宮』という漢字も存在しています。
よく使われているのは家守のほうのようでした。
イモリとヤモリの尻尾は再生する?
『トカゲのしっぽ切り』という言葉がありますが、イモリとヤモリは尻尾がキレたら再生することができるのでしょうか。
トカゲと同じ爬虫類であるヤモリは尻尾を再生することができます。
しっぽを自ら切り離すことを自切(じせつ)というのですが、イモリは自切をしません。
そのかわり、しっぽだけでなく足でもどこでも切れてしまったら完全に再生することができます。
つまり、イモリは自分からは切らないけれど、体の一部が切れてなくなっても完全に元に戻すことができ、ヤモリは自分から尻尾を切っても再生できるということになります。
もっと簡潔に言うと、イモリは体のどこの部分でも再生することが出来て、ヤモリはしっぽだけ再生することができるということになります。
イモリとヤモリの覚え方は?
最後にイモリとヤモリの覚え方についてご紹介します。
濡れていて、背中は黒く、おなかは赤いのがイモリ。
表面が乾燥していて体に水っぽさはなく、背中もお腹も同じ色なのがヤモリです。
漢字を覚える方が少し面倒かもしれません。
イモリは『井戸を守る』と覚えておけば大体連想できるのではないでしょうか。
ヤモリに関しては、『ヤ』で家を連想して、『家を守る』と覚えておけば分かりやすいのではないでしょうか。