戸籍謄本と住民票の違い・取り方・使用目的などを分かりやすく。
いざ手続きをしようとする際に、戸籍謄本と住民票の違いって何だっけ?と疑問に思った経験のある方、またその場では理解したつもりでも、使用頻度がなかなか多くなかったりすると、その違いや扱い方を忘れてしまうということもありますよね。
ここでは戸籍謄本と住民票の違い、またそれぞれの取り方や使用先の例などを見ていきます。
戸籍謄本と住民票の違い
◆戸籍謄本
氏名、生年月日、両親の名前、配偶者の名前(結婚している場合)、子どもの名前(子どもがいる場合)などが記されています。
さらに婚姻や離婚の履歴、養子縁組についてなども記載され、自分自身や家族に関係する事柄が記載されます。
◆住民票
氏名、生年月日、性別、世帯主の氏名及び世帯主との続柄、戸籍の表示、住民となった年月日などが記載されており、その人の住所についてどこから来て、いつから誰と住んでいるかなど、住所を証明するための内容になっています。
戸籍謄本と住民票の一般的な使用目的
戸籍はその人自身をはっきりと証明する身分証明になり、使用する目的も自分自身を証明するために使われることが多くなります。
したがって戸籍謄本はパスポートを取得する際、また家族関係についても記載されることから婚姻届、離婚届、養子縁組、相続関係などを手続きする際に必要になります。
住民票は運転免許証の取得、国民年金の請求、就職、修学、資格の登録、アパートの賃貸借契約など多岐にわたります。
様々な手続きの中で、現住所についての公的な証明書として使用されています。
住民票は、「現在の住所」、「以前の住所」などを証明する書類となり、「今、私はここに住んでいます」ということを証明する内容になっています。
選挙や税金、年金、国民健康保険などの行政サービスを行う上で、国や行政から見ても誰がどこに住んでいるかの証明となる大切な情報になっています。
戸籍謄本、住民票の取り方は?
次にどのように戸籍謄本や住民票を取るのかみていきましょう。
◆戸籍謄本を取るには?
本籍のある市町村役場に申請書を提出して手続きできます。
本人の場合は認印だけで大丈夫ですが、代理人が取る場合は、本人よる書面・捺印した委任状が必要となります。
また郵送でも請求ができ、その場合は現在の住所と氏名、請求する証明書と必要数、本籍地、筆頭者(戸籍のはじめに記載の方)、請求する人と筆頭者の続柄、具体的な使用目的や提出先などを記入の上、手数料(定額小為替)、返信用封筒(切手を貼ったもの)を同封した上で、該当の市町村役場宛てに郵送にて請求できます。
なお、本籍地がわからない場合は、現在住んでいる市町村役場を通じて確認ができます。
◆住民票を取るには?
住民登録してある市町村役場にて、住民票交付申請書を提出して手続きできます。
こちらも本人の場合は認印だけで大丈夫ですが、代理人が取る場合は、本人よる書面・捺印した委任状が必要となります。
住民票も郵送での請求が可能です。
住所・氏名、証明したい内容と必要部数、具体的な使用目的や提出先を記入した用紙と、手数料(定額小為替)、本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)、返信用封筒(切手を貼ったもの)を同封した上で、該当の市町村役場宛てに郵送にて請求できます。
戸籍謄本も住民票も郵送の場合は各市町村によって請求の際に記入する項目や必要書類が異なる場合があります。
また各市町村のHP上に交付請求書の書式がダウンロードできる場合もありますので、管轄の市町村役場のホームぺージを確認の上で請求を行った方が正確な手続きになるかもしれません。
ちなみに、定額小為替は郵便局やゆうちょ銀行で購入することができます。
戸籍謄本と住民票の違いやそれぞれの取り方などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
私も就職や結婚、引越しなどの際に戸籍謄本や住民票を役所に取りに行ったり、郵送で請求したりしました。
必要なときにすぐに手に入れることができるように、それぞれの用途に応じて手続きできるといいですね。