教諭と講師の違い―私立・公立の違いと給料・待遇の違い

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教諭も講師も「先生」と呼ばれる立場です。

同じ先生だよね・・・や、講師が担任持ってもいいの?教員免許は?と疑問に持つ人もいるかと思います。

ここでは教諭と講師の違いや私立と公立での違いは?など述べていきます。

教諭と講師の違い

◆教諭とは

教育職員免許状(教員免許)を持っている幼稚園(幼稚園については保育士との違いを後述します)、小・中・高等学校、特別支援学校の正規採用の教員を指します。

旧制では、中等学校の正規の教員のことを指しました。

◆講師とは

小・中・高校で非正規の教員です。

一般的に教諭を助ける、というイメージがありますが担任を持つ場合もあります。

講師は大きく分けて「常勤講師」「非常勤講師」があります。

先ほどの教諭も含めてこの違いはなんなのでしょうか?

◆教諭と講師の違いとは

まず同じところは、どちらも「教員免許」は必要です。

これがないと学校で認識されている「先生」ではありません。

ごくまれにですが、どうしても教諭、講師の人数を確保できない場合は当該都道府県の教育委員会に申請して「臨時免許」でしのぐ場合もあります。

滅多にないのでそうなんだ、くらいに思っていただければ大丈夫です。

では違いは?

教員免許を持っていれば即先生に!・・・とはいきません。

「教諭」と呼ばれる職に就くには、そこからさらに「教員採用試験」に合格しなくてはなりません。この試験に合格し、正規雇用されてはじめて「教諭」になれるのです。

一方、「講師」は教職採用試験に受からなかった、何らかの理由ではじめから受けていない、臨時的に雇用されている教員を指します。

「教員採用試験」の合否が大きな違いですね。

少子化の影響で教諭の門は年々狭くなっていると言われています。

講師で採用され次の年に教員採用試験に再挑戦される方もいますが、勤務形態などで自分にとって都合がということで講師を続けている方も少なくはありません。

ベテランの講師ともなると新任の教諭よりも経験豊富で頼れることもあるかと思います。

「教諭」は企業で言う正社員雇用

「講師」は契約雇用

ざっくりまとめるとこうなります。

「教諭」・・・公立と私立の違い

◆公立

都道府県や政令指定都市が毎年一律で行っている「教員採用試験」に合格し、正式採用。

公務員なので終身雇用で月給制でボーナスあり。そして(現場の先生方からの実態についての異論はあるかもしれませんが)制度としては有給、福利厚生などもあります。

採用されてから勤務地が決まり、異動もあります。

大体3年勤務で異動対象になるようです。

昇進すれば、教頭・校長となります。

給料面では公務員にしては安い、と言われていますが自治体ごとに多少の違いはあれど、大学新卒の初任給は世間の平均と同程度です。

勤務年数により昇給していき、年に2回のボーナスもあります。

◆私立

その学校ごとの採用試験に合格し、正式採用。

その学校に直接雇用されるため、公務員ではありません。

なので、学校の経営状態が悪くなったりすると潰れてしまうと職を失う可能性もゼロではありません。

これは「教諭」に限らず「講師」にも当てはまりますが、学校ごとに方針が違うため、中には月給ではなく、年俸制のところもあるそうです。

「常勤講師」と「非常勤講師」の違い

基本的に1年契約(4月始業式~3月終業式)ですが、産休代替等で年度途中からの場合は、その時から3月までが任期となります。

公立の講師の場合のみ「一般職地方公務員」と呼ばれ、正規の教諭と同じく副業が禁止されています。

◆常勤講師

基本的には教諭と同じ勤務形態です。

毎日フルタイムで働き、部活動も担当します。

ですが(公立、私立や学校、都道府県によって違いますが)校務分掌等で「中長期的期間」を要する職務からははずれることが多く、生徒引率は出来ない場合もあります。

私立の場合、「講師」で経験を積んで、そのままその学校で専任の「教諭」を目指していく形が多く見られます。

公立の場合は任期が終われば次の就業先を紹介してもらえることが多いですが、私立の場合はその学校で契約更新などなく退職すると、次の就業先を自力で探さなければなりません。

給料形態は教諭と同じ月給制です。

金額も若い人であれば同年代の正規教諭とあまりかわりません。

一般に、大きく違うところは以下の点です。

正規教員と違い、年齢ごとにアップすることはなく一定以上で昇級がストップします。

退職金は1年ごとにでます。

長い目で見ると教諭と比べ、同じだけ働いていたとしてもずいぶんと金額に差が出てしまいます。

◆非常勤講師

授業のある時間帯だけ出勤し、帰宅する教員です。

育休・産休補助、新規採用教員の研修のための補充は非常勤講師が勤めることがほとんどです。

原則的に授業だけが仕事です。教えた時間数のみ給料が発生します。

給料形態は月給ではなく「時給」です。都道府県によって差がありますが大体時給2000~3000円くらいです。

長期休暇(夏休みなど)担当の授業がなければ収入はゼロとなってしまいます。

ボーナスはありません。

ただし、常勤講師と違い、副業することが出来ます。

塾講師や家庭教師など掛け持ちで働いている方もいます。

幼稚園教諭とは?

先ほどまで小・中・高校の教諭と講師を軸に説明しましたが幼稚園教諭はどうなのでしょうか?

幼稚園教諭免許を取得するには教職課程がある大学や短期大学等で必要単位を修得し、卒業と同時に取得する場合が大半です。

別の方法として、保育士資格取得後に保育士として3年以上の実務経験を積み、幼稚園教員資格認定試験を受験し、幼稚園教諭二種免許の取得をされている方もいらっしゃいます。

期間限定ではありますが、特例があり(平成31年末までの予定)、保育士試験で保育士資格を取得し、3年かつ4320時間以上の勤務経験を積み、指定単位を取得すれば、幼稚園教員資格認定試験を受験せずに幼稚園教諭免許を取得することも出来ます。

採用後の勤務形態や給料形態は「教諭」と変わりません。

まとめ

大変長くなってしまいましたが最後に箇条書きでまとめてみました。

◆教諭、講師ともに教員免許が必要

◆教諭:「教員採用試験」に合格した正規雇用

◆講師:基本1年契約の非正規雇用

◆教諭:月給制で昇給、ボーナスあり

◆常勤講師:月給制だが一定額以上は昇給しない。保険は勤務先でかけられる場合もあり。ボーナスあり。

◆非常勤講師:当授業のみの勤務で時給制。保険は自腹でかける。ボーナスなし。

◆公立:都道府県、または政令指定都市の行う一律の「教員採用試験」が行われる。

◆私立:各学校ごとに独自の採用試験が行われる。給与やボーナスなどの各種待遇も各学校ごとによる。

立場や待遇の違いはあれど、「学校(幼稚園)の先生」には間違いありません。

生徒にとっては教わりたい、楽しい、尊敬できるなど、信頼のおける先生であることが1番ですね。

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