硬式テニスと軟式テニスの違いー打ち方・シューズ・ラケットなど。
テニスは子供からお年寄りまで幅広い世代に愛されているスポーツ。
ご存知のように、テニスには「硬式テニス」「軟式テニス」の2種類が存在します。
それぞれ、打ち方やシューズ、ボール、ラケットなどさまざまな違いがあります。
正直違いがよくわからない…という方も多くいらっしゃるかと思いますので、調べてまとめました。
硬式テニスと軟式テニスの違い:ボールの違い
まず一番目につく違いといえばボールですね。
それぞれどのようなボールを使用するのでしょうか。
◆硬式テニス
硬式テニスで使用されるボールには「プレッシャーボール」「ノンプレッシャーボール」の2種類があります。
「プレッシャーボール」とは、ゴムでできた丸い空間にガスを入れ、それをフェルトで包んだもの。
「ノンプレッシャーボール」は、中身にガスを入れず、ゴムの弾力のみでボールを飛ばすもの。
国際試合などで公式球として使用されるのはプレッシャーボールで、色は黄色か白。
価格的には「ノンプレッシャーボール」の方が安いので、テニススクールなどでは、こちらを使用されることが多いようです。
◆軟式テニス
軟式テニスで使用されるボールは、空気の入ったゴム製のボール。
重さの規定は30~31gと非常に軽く、硬式のボールに比べて、握るとふにゃふにゃと柔らかいのが特徴です。
原則としては白か黄色が指定カラーとなっています。
硬式のボールと違い、空気の充填が可能で経済的という側面も。
硬式テニスと軟式テニスの違い:ラケットの違い
硬式も軟式もラケットの見た目は似ている…区別がつかないことも。
それぞれ、どう違うのでしょうか。
◆フレームの違い
硬式のラケットは強度が強くて重く、そして厚みがあります。
打ち返すときにかかる負担が大きいからそのようなつくりになっているようです。
一方の軟式は、軽くて薄いつくりになっています。
◆ガットの違い
ガットのテンション(引っ張る力)、つまりボールを打つ「アミアミ」部分の張り具合ですが、軟式は柔らかく、それに比べて硬式は硬めに張ってあります。
また、一般に、硬式の方が面が大きいとされ、軟式ラケットは、両面を使うので面に表裏が存在します。
軟式のラケットには「公認」制度があり、Soft Tennis Association(ソフトテニス連盟)が公認したラケットには、頭文字を取った「SAT」マークが付いています。
多くの場合、このマークの付いている方が表面になります。
◆シャフトの違い
シャフトとは、ボールを打つ部分と手で握る部分(グリップ)の間の、「首」にあたる部分。
軟式テニスの方が硬式テニスよりもシャフトが長く、軟式には1本シャフトのラケットがありますが、硬式は2本シャフトのみです。
また、軟式テニスでは、2本シャフトは前衛向きのオールラウンドモデルで、1本シャフトは後衛向きと言われています。
◆グリップ(ラケットを持つ部分)の違い
硬式ラケットは2つの面が広い8角形ですが、軟式ラケットは正8角形。
こんなところにも両者の違いがあります。
シューズの違い
ラケットやボールでは、さまざまな点で違いがある硬式テニスと軟式テニスですが、シューズに関しては基本的に違いはありません。
ただ、コートの種類によって選ぶシューズは変わってきます。
「クレー用(土のコート)」「オムニ用(砂入り人工芝)」「ハード用(コンクリート)」「オールラウンド用(どれでもOK!)」。
どのテニスコートでプレーするかによって、靴選びが変わってきます。
どれかに絞れない…そういった場合は、オールラウンド用が選択肢になってきそうですね。
硬式テニスと軟式テニスの違い:打ち方(ストローク)の違い
硬式・軟式では使うボールが違うので、必然と打ち方(ストローク)も変わってきます。
軟式テニスと硬式テニスの打ち方の違いは、ボールを捉えて振り抜く際の、ラケットの位置がポイントです。
軟式テニスの打ち方は、ボールが飛んでくる軌道の線上でボールを捉え、打ち出したボールが飛んでいく軌道の線上に合わせてラケットを振り抜きます。
ボールが飛ぶ線に合わせてラケットを振る、ということですね。
これに対して硬式テニスの打ち方は、ボールを捕らえる直前のラケットの位置はボールが飛んでくる線上にはありません。
打ち出した後もラケットはボールの飛んでいく方向とは違う角度で抜けていきます。
硬式テニスと軟式テニス、同じテニスでもいろいろな違いがありました。
それぞれの違いを理解して、より一層テニスを楽しんでくださいね。