「すいません」と「すみません」の違いと意味ー使い方・英語・漢字・メールなどについても。
すいません…?
すみません…?
あれ、どっちだろ。
さまざまな場面で使う便利な言葉だけに、よく知っておきたいですよね。
その違い、意味と使い方、英語、漢字…。敬語として使えるのか、メールではどうなのか…。
いろいろと調べてきました。
「すいません」の意味
「すいません」をいくつか辞書で調べてみると、意味としては「すみません」と同じで、もともと「すみません」だった言葉が変化して「すいません」になったとのことです。
「すみません」が、話し言葉のくだけた言い方として「すいません」に変わっていったということですね。
では、「すみません」はどういう意味でしょうか。
「すみません」の意味
「すみません」も同じくいくつかの辞書で調べてみました。
その意味は「相手に謝罪したり、感謝したり、何かお願いや質問をしたり、呼びかけたりするときに使う言葉」だということが分かりました。
たしかに、そういう場面で使いますよね。
●「謝罪」の使い方の例
すみません、バナナを盗む気はなかったのですが。。。。
●「感謝」の使い方の例
すみません、こんな良いバナナをいただいて。
●「お願い」の使い方の例
すみません、そこのバナナ取っていただけますか。
●「質問」の使い方の例
すみません、このバナナいくらですか?
●「呼びかけ」の使い方の例
すみません!バナナ落としましたよ!
「すみません」と「すいません」の違い
先ほど述べたように、「すいません」は「すみません」から言い方が変化したものですので、意味自体は同じです。
ただ「すいません」の方が、主に話し言葉として使うくだけた言い方となります。
逆に「すみません」の方がていねいで、かしこまった印象になります。
ですので、相手との距離感や場面に応じてどちらがよいか判断しましょう。
上に挙げた例文を「すいません」に言い換えてみると、使う相手が変わってきませんか?
ちなみに、「すいませんでした」「すみませんでした」と、「~でした」を付けるとどちらもよりていねいな言い方になりますね。
「すいません(すみません)」を英語で言うと?
非常にいろいろな場面で使える「すいません(すみません)」という言葉ですが、英語では何というのでしょうか?
これは「すいません(すみません)」が持つそれぞれの意味で、その英語も違ってくるようですね。
謝罪の場合:sorry
感謝の場合:thank you
お願い・質問・呼びかけの場合:excuse me
となるでしょう。
「すいません(すみません)」を漢字で書くと
「すいません(すみません)」を漢字で書くと、「済いません(済みません)」となります。
「ただでは済みません!」の「済みません」と同じです。
例えば、謝罪で「済みません」と言うとき、「(いくらあなたに謝っても自分の気持ちは)済みません(それくらい申し訳ないことだと思っています)」ということのようです。
なるほど、そういうことなんですね。
ビジネスメールで使える敬語なのか?
先ほど、「すみません」のほうが「すいません」よりも、ていねいで、かしこまっていると述べました。
では、「すみません」はビジネス上でやりとりするメールでも使える敬語なのでしょうか?
こちらも調べてみると、どうやら「NO」のようです。
「すみません」は、ていねい語ですが、ビジネスの場面になるとさらに上のレベルの言葉が必要なようです。
それは、「申し訳ありません」「申し訳ございません」です。
もちろん、相手との距離感が十分に近いのであれば「すみません」や「すみませんでした」でも、場合によっては「すいません」でも問題ないこともあるでしょう。
要するに、相手が「こいつ慣れ慣れしいな」「こいつ失礼だな」などと思ってしまう距離感の人なのかどうか、ということですね。あるいは、とにかく形式重視な人なのかどうか。
逆に、せっかく親近感を感じているのに「申し訳ございません」と言われて「もう少し近い関係だと思っていたけど、何だか距離があるな。そんな風に思っているのか」となることもあり得ます。
いちいち距離感をはかるなんて面倒ですが、そういうところが上手い人は、やはり好感を持たれますよね。