フィギュアスケート・アイスダンス・ペアスケートの違い-ペアの恋愛や結婚についても
浅田真央選手、羽生結弦選手など、数々のスター選手の登場とともに、日本で不動の人気スポーツとなったフィギュアスケート。
テレピの放送などを見て、ジャンプの種類や基礎点、加点などの評価基準をわかってきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、そのフィギュアスケートには、みなさんにおなじみのシングル種目以外にも、アイスダンスとペアスケートという種目があることを御存じでしょうか?
見たことはあっても、その違いや内容まで詳しくご存知の方は少ないのではないでしょうか?
アイスダンスとペアスケートの違いと、その魅力について伝えていきたいと思います。
「フィギュアスケート」はシングルだけじゃない
「フィギュアスケート」と聞くと、多くの場合、競技者が一人で演技を行うものをイメージするかと思います。
ですが、それは「フィギュアスケート」の種目のひとつに過ぎません。
「フィギュアスケート」とは、氷のリンクの上でステップ・スピン・ジャンプといった技を駆使しながら音楽に合わせる競技のことを指します。
男女のシングル、男女のペアで行うペアスケート、こちらも男女ペアでのペアダンスと、計4つの種目が設定されていて、これらすべてを指して「フィギュアスケート」というのが本来の意味です。
フィギュアスケート(シングル)・アイスダンス・ペアスケートの違い
◆シングル
「ショートプログラム」と「フリー」の演技を行い、技術的要素と芸術的要素での得点を競います。
ショートプログラムでは規定の演技を行い、技術的な要素を重視します。
◆アイスダンス
アイスダンスとは、氷上にて2人組で曲に合わせてダンスを行います。
シングルと違い、「コンパルソリー」という規定演技、「オリジナル」という準規定演技、そして「フリー」の3つの演技で競います。
ルールとして、ジャンプやリフト(主に男性が女性を持ち上げる技)に制限があります。
また、男女が絶えず接触して演技を行う必要があり、離れてはいけません。
基本的には、転倒やけがなどが少なく、選手の負担も少ないということになります。
端的に言えば、社交ダンスを氷上で行い、表現力で競う競技と言えます。
◆ペアスケート
ペアスケートとは、氷上にて2人組で曲に合わせて演技を行います。
こちらはシングルと同様、「ショートプログラム」と「フリー」で互いに競い合うことになります。
アイスダンスと異なり、ジャンプやリフトに制限がありません。
また、2人が離れて演技することも可能です。
映像で見たことがある方もいると思いますが、男性が女性をリフトし、女性が遠くにジャンプするなどのダイナミックな演技も可能です。
しかし、ダイナミックな反面、転倒やけがも多く、選手に負担の大きな競技と言えます。
端的に言えば、シングルのフィギュアスケートを2人で行うイメージになります。
恋愛関係?結婚している?ペアの関係性は?
あなたは気になりませんか?
男女2人で行う競技の2人の関係に。
「あの2人、付き合っているのかな?」とか「夫婦なのかな?」など。
そういう観点で息のあった2人の演技を見るのも一つの楽しみ方と言えるかと思います。
想像してみてください。極限の状態で演技を追究する2人が練習する姿を。
練習しても練習してもうまくできない技があって、それがどちらかの選手の技量の問題であったとします。
恋人や夫婦であったのであれば、競技の関係だけでなく、プライベートの関係までうまくいかなくなると思いませんか?
要するに、競技にストイックであればあるほど、感情は介入させてはならないことを競技者は知っています。
だからこそ、2人の間に信頼関係はあっても、恋愛感情を抱かないペアが多いようです。
ビジネスパートナーに近い存在なのです。
まれに、恋愛、結婚となるペアもいるようです。
アイスダンス・ペアスケーティングも応援を
シングル同様、この2種目の選手たちも毎日厳しい練習をしています。
もちろん、オリンピックでメダルを取れるシングルに比べ、世界でなかなか勝てないこの2種目の注目度が低いのもうなずけます。
しかし、この2種目の方がシングルよりも人気が高い国はたくさんあるのです。
スケーターには、注目されないから選手はがんばって名前を上げようとする側面と、注目されるから資金面での援助が得られ、強くなれるベースが得られるという側面と、両方の側面があります。
あなたのアイスダンスやペアスケートへ注ぐ思いが、選手の後押しになることは間違いありません。
ぜひ、フィギュアスケートを見るときには、アイスダンスとペアスケートにも注目してください。