柿と牡蠣の違い-発音やアクセント、食べ合わせについても
「カキ」の美味しい季節になりました。
この場合どちらの「カキ」を指しているか分かりますか?
これが会話なら「カキ」を「柿」ととるか「牡蠣」ととるか、発音やアクセントで分かると思います。
しかし、「カキ」のように同じ呼び名でアクセントや発音を間違えると意味が分からなくなるものもあります。
「柿の好きな人が、「カキ」は何と言っても和歌山が一番だね」と言ったとしましょう。
それを聞いた牡蠣好きの人は「いや、カキは何と言っても広島が一番さ」こんなことも実際ある話です。
日本語の難しさでもありますが、今回はこの「カキ」について調べてみましょう。
柿と牡蠣の違いについて
柿
柿の産地は1番が和歌山県、2番は奈良県、3番が福岡県となっています。
例えば関西では和歌山県産の柿がスーパーで売り場を陣取っています。
柿には甘柿と渋柿があることはご存知ですね。
渋柿は熟しても果肉が硬いうちは渋みがあります。
しかし渋を抜いたり、干し柿のように乾燥させれば甘くなります。
甘柿は渋柿の突然変異として生まれたようです。
甘柿でも未熟成時は渋みがあります。
甘柿の代表としては富有、次郎などがメジャーですね。
牡蠣
牡蠣の産地は何と言っても1番は広島県でしょう。
2番目に宮城県、3番目は岡山県となっています。
牡蠣には真牡蠣と岩牡蠣があります。
秋から冬にかけては真牡蠣が旬を迎えます。
この時期は牡蠣好きには堪らない牡蠣料理が食膳を飾ります。
大阪の池田市には、牡蠣専門店もあります。
営業は期間限定で、10月から3月という珍しい店もあるんです。
地元では大変有名なお店です。
「柿」と「牡蠣」-アクセントや発音の仕方
柿・・アクセントは キ
牡蠣・・アクセントは カ
これが一般に標準語のアクセントと言われるようですが、東京方言の高低アクセントという声もあるようです。
テレビのアナウンサーも悩むところのようです。
発音やアクセントは地方によって違いがあると思います。
関西では
柿は→→ 同じ高さで発音します。
牡蠣は→↑ キの方が高くなります。
同じ関西でも牡蠣の発音で「キ」が下がる人もいました。
はっきりと自信を持って言い切れるものはないようです。
柿と牡蠣の食べ合わせはあるのでしょうか?
昔から「鰻と梅干は一緒に食べるな」と言われて来ました。
理由はウナギの脂と梅干の酸で、消化不良を起こすためです。
つまり食べ合わせが悪いものの代表格でした。
では柿と牡蠣はどうでしょう。
柿とカニ
カニは傷みやすく柿は消化が悪い。
どちらも体を冷やすため、一緒に食べると体が冷えると言われています。
冷え性の人には危険です。
柿とそば
柿は消化が悪く体を冷やします。
そばも胃を冷やす食べ物で、この組み合わせはよくないとされています。
しかし暖かいそばならいいようですよ。
牡蠣と海藻
牡蠣には豊富な亜鉛があり、タンパク質の合成に必要なミネラルです。
しかし海藻は亜鉛の吸収を妨げ、食物繊維が亜鉛を排出してしまい、味覚障害を誘引する可能性があるようです。
牡蠣と一緒に食べると効果がある食材は(おすすめの食べ合わせ)
・緑黄野菜・・・動脈硬化予防や高血圧予防
・鶏肉・もやし・・・血行促進、肝機能の向上にも良いとされています。納豆や酢もok!
・魚介類では蛸・海老・烏賊・・・スタミナを高める
・貝類ではシジミやハマグリ・・・貧血予防
柿と牡蠣の食べ合わせはずいぶん調べてみましたが、なんら問題ないようです。
安心して食べてください。
まとめ
柿と牡蠣の発音やアクセントは、地域によっても違ってくるのと、人によっても違いがあります。
結論としてはどれが正しいとは言えないと思います。
アナウンサーでさえ悩むようですね。
会話の中で前後の流れからニュアンスとして察知するしか方法がないようです。
あるいは「海のカキ」などと言うようにすれば、いいと思います。
柿と牡蠣の食べ合わせも、分かっているなら避けたほうがいいと思います。
秋の味覚の代表格の食材です。
美味しい秋を満喫しましょう。