シャベルとスコップの違い-関東と関西・JIS規格や種類について
シャベルとスコップの違いをご存知ですか?
JIS規格による違いは機能的な違いですが、主には大きさによって区別されています。
しかし、関東と関西では区別の仕方が真逆なのです。
また、スコップには様々な種類があり、用途によって先端部分の形や大きさが異なります。
スコップの種類も紹介しておりますので、ホームセンターに行ったときには、その違いを確認してみてくださいね。
シャベルとスコップの違い
◆シャベル
シャベルとは英語で、発音の仕方によりショベルとも発音されます。
JIS規格による分類によれば「足で踏む部分がない」ものとされています。
したがって、花壇などで片手で扱える小さな物をシャベルと呼ぶことになります。
◆スコップ
スコップとはオランダ語になります。
JIS規格による分類では「足で踏む部分がある」ものとされています。
ですから、土木作業用などの比較的大きめな物をスコップと呼ぶことになります。
関東と関西におけるシャベルとスコップの違い
地域によって区別の仕方は異なることがありますが、シャベルとスコップも関東と関西で違いがあるようです。
関東でも関西でも大きさによる区別になりますが、その区別の仕方は真逆になります。
◆関東におけるシャベルとスコップの区別
関東では、小さめのものをシャベルといい、大きめのものをスコップと呼んでいます。
◆関西におけるシャベルとスコップの区別
関西では、大きめのものをシャベルといい、小さめのものをスコップと呼んでいます。
ちなみに、この原稿を書いている私の育った地域、関東・関西の境目である静岡県西部地区ではこの区分はあいまいです。
小学校時代の記憶を辿ると、花壇の作業のときに「皆さんスコップを取りに行きましょう!」という先生と、「皆さんシャベルを取りに行きましょう。」とおっしゃる先生が混在していました。
「大きいスコップ」「小さいスコップ」や「大きいシャベル」「小さいシャベル」と言って区別をしていた記憶があります。
境目ならではの面白い現象だと思います。
スコップの種類
◆剣スコップ
これは先がとがっていて、土を掘るときに力を発揮するスコップです。
一般にスコップと言えば、この形を連想される方も多いかと思います。
しかし、雪かきなどに使用すると、先がとがっているために屋根などを傷つけてしまう恐れがありますので、注意をしてください。
◆角スコップ
先が長方形に近い形をしたスコップで、掘る作業ではなくすくう作業に適したスコップです。
山と積まれた砂など、硬くないものをすくい、一輪車などに移すときに使用します。
先端の金属部分の面積が剣スコップに比べて広く、多くの土砂をすくうことができます。
◆練りスコップ
角スコップと同じくらいの大きさがありますが、先端の金属部分の面積が小さいものがこれです。
セメントやモルタルを混ぜるときに使用します。
混ぜるときに先端の面積が大きいと、使用者に大きな負荷がかかりますし、スコップ自体が思いので、長時間の労働が不可能になります。
そのため、先端の面積を小さめにして工夫がされています。
まとめ
JIS規格における区別、関東・関西における区別。
いろいろな分け方がありますが、ホームセンターに出かければ、スコップもシャベルも同じ場所に売られているので、間違えても影響はなさそうです。
ただ、土木関係でよく使用される方は、違うものを持ってきて親方に怒られるなどのシーンがありそうですので、注意しなければなりませんね。
土を掘り起こす大型重機を「ショベルカー」と言いますよね。
ショベルカーの先端についている部品は、小さいと判断されているのか、大きいと判断されているのか、ふと気になってしまいました。