「会う」「逢う」の違い・意味・使い分け。合う・遭う・遇うとの違いも。

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「あう」とひとことに言っても、たくさんの「あう」があります。

辞書を引くと【会う・逢う・遭う・遇う・合う】が出てきました。

漢字には各々の持つ意味があります。

漢字の意味と使い分けによる違いを調べてみました。

「会う」と「逢う」の使い分け

ではまず、「会う」「逢う」の意味を見ていきましょう。

◆「会う」

私達が新聞の記事を読んで目に留まるのは、「会う」という漢字が圧倒的に多いと思います。

「会う」という意味は、ある場所で顔を見合わせ対面して相手を認識する。

つまり人が集まるということです。

例えば、「喫茶店で5時に会う」とか「明日は会合がある」「集会に出る」などと使います。

「逢う」

こちらの「逢う」も「会う」と同じ意味ですが、どちらかというと男女間のロマンチックな出会いを連想しませんか?

「しのび逢い」「逢びき」「逢瀬」などで使われる漢字です。

しかしこの「逢う」という漢字はそんな意味ではないのです。

二つのものが寄り合って一点で出会うという意味では「会う」と同じですが、出会う相手が違っていたのです。

実は敵対する相手や、嫌な事柄に偶然に出会うという意味だったのです。

「ここで逢ったが百年目、親の仇、尋常に勝負!」と、このような相手との出逢いです。

私達は「逢う」をよく目にします。

雑誌などのメディアが男女間の話題でこの漢字をよく使っているイメージがあり、いつの間にか私達の脳裏に刷り込まれていたのではないでしょうか。

本来の意味は敵対する相手との出逢いでした。

「会う」「逢う」「遭う」「遇う」「合う」の共通点と違い

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これらの漢字の共通点は「あう」ということに違いはありません。

問題は何に「あう」か、どのように「あう」かということです。

「会う」と「逢う」

共通点は対象が人です。しかし人数は違うかもしれませんね。

「会う」は人ですが、一人とは限りません。複数の場合だってあります。

例えば集会で100人と会う。デートで彼と会う。などです。

「逢う」は一人に限定されることが多いですね。

例えば男女間の秘められた逢瀬、しのび逢い、など実にロマンチックなムードと、探し当てた敵に逢ったが、相手は二人組だった。などということもあるでしょうね。

「遭う」と「遇う」

共通点は人か物か事象などで、偶然会った場合や、思いがけず出会った時に用います。

「遭う」は「めぐり遭う。ばったり出くわす」という意味で、よくない意味合いに使われることが多い言葉です。

例えば遭難に遭うとか、UFOに遭遇する。などが代表的ですね。

「遇う」は「思いがけなく出会う。でくわす」という意味と、もう一つ、「あしらう。あつかう。もてなす」といった意味もあります。

例えば遭遇・待遇・冷遇・厚遇・優遇などがあります。

◆「合う」

「合う」は、こちらも対象の人・物・事象は共通していますが、ひとつの所に集まって一緒になる、というニュアンスの言葉です。

その意味には「くっついて一つになる」「調和する」「一致する」といった内容が含まれます。

例えば、友達と落ち合う、部屋に合うインテリア、答えが合っている、などという使い方ができます。

まとめ

「あう」という漢字は沢山ありましたね。

それぞれの「あう」には意味の違いもあったので、適宜使い分けられるようになるといいですね。

 

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