ジーンズ(ジーパン)とデニムの違い
今も昔も変わらず、ファッションの定番アイテムであるジーンズ。
デニムと混同されがちですが、ジーンズとデニムの意味合いは違います。
着こなしやジーンズのサイズの選び方などと併せて調べてみました。
ジーンズとデニムの違い
◆ジーンズ
デニム生地で作られたカジュアルなパンツの事を言います。
「ジェノバ製」という意味の「ジェンズ」「ジェノワーズ」という言葉が語源と言われています。
日本では「ジーパン」と呼ばれることもあります。
今ではカジュアルなファッションアイテムですが、元々は、布の丈夫さを生かして、カリフォルニアのゴールドラッシュで働く鉱夫の作業用ズボンとされていたものです。
1945年、日本の敗戦後にアメリカ軍が放出した古着の中に大量のジーンズがあったことや、アメリカの映画・音楽等の文化が入ってきた事で、日本にもジーンズが普及するようになりました。
形は、ストレートなものから裾が細くなるもの、裾が広がっているものまで様々です。
◆デニム
最近ではジーンズの事をデニムと表現している場合が多いですが、本来は生地の名称です。
タテ糸がインディゴで染色され、ヨコ糸は染色されていない未晒し糸で織られ、生地の裏側に白いヨコ糸が多く出るのが特徴の、素材が綿の厚地織布です。
ジーンズのほかにも、シャツや鞄等にも使用されます。
織物生産地として盛んだったフランス・ニーム地方で生産された事を意味する「セルジュ・ドゥ・ニーム」(ニーム産のサージ生地)が語源と言われています。
生地の厚さはオンス(OZ)という単位で、これは1平方ヤードあたりの生地の重みを表します。
ジーンズ(ジーパン)には、14OZ前後のデニムが使用される事が多いようです。
ジーンズ(ジーパン)とスキニーパンツ・デニムショートパンツはどう違いがある?
デニムを使用したパンツがジーパンであるなら、同じくボトムスの仲間であるスキニーパンツとデニムショートはどういう違いがあるのでしょう。
・スキニーパンツ
体のラインにフィットしたデザインのパンツ。
タイト感を出す為にストレッチが効いている素材のものが多いようです。
デニムのような見た目のものから、カラフルな色合いのもの、柄が入っているものなど様々なテイストのものがあります。
・デニムショートパンツ
読んで字の如く、普通のパンツよりも丈が短いデニムパンツの事。
丈の長さの定義は曖昧ですが、概ね1~3分丈のものを指すようです。
カジュアルなイメージが強く、コーディネート次第で大人っぽさも可愛らしさも引き出せるので、春夏には欠かせない女性のファッションアイテムです。
おしゃれに見える!ジーンズ(ジーパン)の裾を折る着こなし術
ジーンズは、誰でも一本は持っているのではないでしょうか。
そんな定番アイテムも、ひと工夫することで更におしゃれに着こなす事ができます。
そのテクニックの一つとしてあげられるのが、裾を折り返して履くロールアップ。
女性であれば、パンツの裾を折り返しくるぶしを見せることで、足が細くスッキリ見える効果があり、女性らしさを演出できます。
ロールアップのポイントは折り幅と全体のバランスです。
3~3.5cmの幅で折り返すのがバランスがよく、あまり折り幅が広いと子どもっぽくなってしまうので注意が必要です。
デニムをロールアップした際の足元は、パンプスやスリッポンはもちろんの事、スニーカーやショートブーツなども相性が良いです。
ジーンズ(ジーパン)のサイズの選び方は?
せっかくお気に入りのジーンズが見つかっても、サイズ感が合っていなければ台無しです。
ジーンズは履けば履くほど体に馴染み、少しずつ形が変わっていくものですが、購入する時にはどのように選べばよいのでしょうか。
それには、やはり自分の体に合ったサイズを知ることが大事です。
サイズを合わせる上で一番重要なのはヒップのサイズ。
ウエストサイズが同じものでも、ヒップのサイズが異なるということも多いので、ヒップのサイズは必ず確認が必要です。
ワタリと呼ばれる太ももの部分の広さも綺麗に履く為には重要なポイントとなっています。
同じサイズ表記でも、メーカーにより大きさは異なるので、自分の体型で綺麗に履けるものに出会うまで、何度も試着するのが良いでしょう。
ファッション誌やテレビなどではジーンズとデニムは同じもののように扱われることが多いですが、実際は生地の名称と、その生地を使ったパンツという違いがあるのですね。
2015年は空前のデニムブームだそうですので、こちらでご紹介した着こなしやサイズ選びなども参考に、いろいろコーディネートしておしゃれを楽しんでくださいね!