なおざりとおざなりの違い
「なおざり」と「おざなり」、あなたはこれらの言葉の使い方に自信がありますか?
それとも「どちらが正しいのか」「漢字は何か」「覚え方は?」と疑問を抱いていませんか?
この記事では、これらの言葉が示す意味、それぞれの漢字、語源、覚え方から具体的な例文まで詳しく解説します。
豊かな日本語表現のために、一緒に学びましょう。
「なおざり」と「おざなり」の違い、漢字と語源
まず、「なおざり」とは、物事に対する態度がおろそかであることを示す言葉です。
言葉の語源は、「直」と「去る」の組み合わせに由来しています。
「直」は物事や状況が整っているさまを指し、「去る」は過去になることを意味します。
つまり、「なおざり」とは整った状況が過去になり、今は手をかけていない様子を表してます。
一方、「おざなり」とは、用事や仕事などを適当に済ませるさまを表す言葉です。
この言葉の語源は「於座」と「成す」の二つの言葉に由来します。
「於座」とは「その場で」という意味で、「成す」は成し遂げることを意味します。
従って、「おざなり」はその場で適当に物事を成し遂げる様子を示す言葉です。
「なおざり」と「おざなり」の覚え方
それでは、覚え方をお教えいたしましょう。
「なおざり」は「直に去る」ことから、状況が整っていたものが手付かずになっている様子をイメージしてみてください。
「おざなり」は「その場で適当に物事を成し遂げる」ので、手早く適当に物事をこなす様子を思い浮かべると良いでしょう。
「なおざり」と「おざなり」の例文
さて、その違いを理解したうえで、例文をご紹介します。
「なおざり」の例文:彼は部屋がなおざりになっており、掃除をする気配も見られなかった。
「おざなり」の例文:彼女は仕事をおざなりに済ませてしまい、上司から注意を受けた。
いかがでしょうか。
この二つの言葉は、漢字では「直去り」と「於座成り」と書かれます。
どちらが正しいかということについては、使用する場面や意味によって異なります。
しかし、それぞれの言葉の意味と語源を理解し、適切な場面で使い分けることが重要であることを覚えておきたいですね。