ぜんざい・おしるこ・あんみつの違い-関東・関西・沖縄で違う?由来についても。

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日本の伝統的なスイーツである「ぜんざい」と「おしるこ」。

この区別の仕方は、関東と関西、そして沖縄では大きく違うようです。

関東の方が関西に行って、「ぜんざい」を注文したとき、提供されたものを見て、「おしるこじゃないか!」というかもしれません。

このようなことにならないためにも、その違いを知っておくことはとても大事だと思います。

では、ぜんざいとおしるこの違いを見ていきましょう。

 

ぜんざいとおしるこの違い

ぜんざいとおしるこ。

その違いを意識する方は少ないかと思います。

ともに小豆を砂糖で味付けしたものに餅や白玉を入れたものということでは共通しています。

では、関東、関西、さらには沖縄では、どのような違いがあるのか見てみましょう。

◆関東

関東においてぜんざいとは、餅や白玉に汁気のない小豆(餡)をかけたものをさします。

おしることは、汁気のある小豆(餡)の中に餅や白玉を入れたものをさします。

粒あんもこしあんもあるようです。

◆関西

関西においてぜんざいとは、汁気にかかわらず粒あんを用いたものをさします。

おしることは、こしあんを用いたものをさします。

◆沖縄

沖縄はなんと!かき氷に小豆がかかったもの。金時かき氷をぜんざいと言うようです。

ご存知でしたか?驚きの事実です。

ちなみに、温かいものは「ホットぜんざい」と言うそうですよ。

あんみつとぜんざいとの違いを作り方から紐解く

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あんみつとは、寒天やフルーツなどを盛ったものに、あんこをトッピングしたものです。

小豆と餅のシンプルな作りのぜんざいとは、大きくことなります。

ですから、あんみつは創作性に自由度が高く、様々な工夫が見られます。

フルーツや白玉だけでなく、アイスや抹茶、生クリームがトッピングしたものなども見られます。

ただ、おしるこやぜんざいにも、栗を入れたものなどもあります。

日本の伝統が薄れてきたとき、おしるこやぜんざいとあんみつの違いがわからなくなる時代がくるのかもしれませんね。

ぜんざい、おしるこの由来

◆ぜんざいの由来

ぜんざいの由来は、諸説あります。

出雲の国の「神在祭(かみありさい)」で振舞われた「神在餅(じんざいもち)」が発祥とする説です。

祭を見に訪れた人々に、神在餅と呼ばれる餅を振る舞い、それが京都をはじめ様々な地域に伝承します。

その「じんざい」という言葉がなまり「ぜんざい」という言葉に変化したという説です。

 

もうひとつは仏教用語の「善哉」が発祥という説です。

「善哉」とは、「とても良い」という意味の仏教用語です。

今でいうおしるこのようなものを提供された僧が、あまりのおいしさに「善哉」と言ったことがきっかけで、それが定着したという説です。

◆おしるこの由来

もともとは江戸時代、小豆でつくった汁の中に餅を入れたものを汁子と呼んでいたようです。

子とは実という意味です。

その「子」という字が「粉」という字に代わり、白玉や餅を入れたものをしること呼ぶようになりました。

そう考えると、缶ジュースと並んで売られている「おしるこ」には餅や白玉は入っていませんので、ただの「汁」じゃないか!とおっしゃる方もいるかと思いますが、この件に関しては、今回はノーコメントとさせてください。

まとめ

日本伝統のぜんざいとおしるこ。

素材を生かすためにとてもシンプルな作りになっています。

シンプルだからこそ、和の極みと言えるのではないでしょうか?

あんみつの章でも書かせていただきましたが、ぜんざいやおしるこも創作され、あんみつと区別のつかない時代が来てしまうのかもしれません。

和の心を引き継ぐのは私たち日本人です。

だからこそ、ぜんざいやおしるこの良さを世界中に発信できる私たちでありたいものです。

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