辞任・退任・解任の違い―登記はどうなる?取締役の場合は?

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ニュースを見ていると政治や経済、スポーツに関した内容の時に『辞任』という言葉や『退任』なんて言葉を聞きますよね。

どちらも辞めるということには変わらないのですが、『辞任』と『退任』はどこが違うのでしょうか?

また、『解任』とはどう違うのでしょうか?

これを知っておくとニュースの内容が掴みやすくなるかも。

ぜひチェックしてみてください。

辞任と退任の違い

◆辞任

辞任は任務や職務を自ら申し出て辞めることを意味しています。

ほかには、契約期間の途中であっても辞めてしまう場合には『辞任』になります。

例えば、自らの意志で社長の座を降りるときには辞任と言い、あくまでも役職を辞めるだけなので会社自体を辞めるわけではありません。

◆退任

退任は任務を退くことを意味しています。

任期満了で退く場合にも退任となり、自分から辞める場合には使われません。

もし「社長を退任する」ということであれば、任期満了になったため社長の座を退くということになり、会社自体から去るというわけではありません。

辞任は自らの意志で職務や任務を辞めることで、退任は時期が来たため辞めるということのようです。

さきほどから触れていますが、あくまでも職務や任務を辞めるのであって、職場を去る退職や辞職と混同しないように注意しましょう。

辞任・退任、登記簿での違いは?

辞任・退任は会社の登記簿にも記載されていたりします。

登記事項証明書には「現在事項証明書」と「全部事項証明書」があり、辞任・退任等の記載があるのは全部事項証明書のほう。

登記事項全部証明書に登記されている辞任とは任期満了前に辞めること、退任は任期満了のため辞めることを意味しています。

ただし、気に留めておいてほしいのが全てが必ず登記されているとは限らないということ。

本当にまれなケースですが、任期を過ぎているのに登記するのを忘れていることもあるのです。

忙しいとうっかりミスが出ちゃうのが人間なんですね。

そのため、定款の役員の任期にも目を通しておくと確実ですよ。

辞任・退任と解任とはどこが違う?

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辞任と退任の違いについてご紹介しましたが、解任はほかの2つとどう違いうのでしょうか。

調べたところ、解任とは「職務を辞めさせること」「任務を解くこと」という意味があるのだとか。

自分から辞めるのではなく、まわりから辞めさせられるということのようです。

…なんだかツラいですね…。

辞任や退任とは全く違う意味合いになるようでした。

取締役の辞任や退任

取締役の辞任や退任となると、話の規模はちょっと違うようです。

すでにご紹介した通り、辞任は自らの意志で役職等を辞めることを言い、退任は任期満了になったため辞めることを意味しています。

取締役は基本的にいつでも辞任することが可能で、辞任の意思を示せば任期に関係なく辞めることができます。

ただし、取締役を辞任することで会社等に何らかの損害が発生する場合にはその損害を賠償する義務が発生することもあるそうです。

取締役という立場上、背負っているものが違うんだな…なんて実感しちゃいまいた。

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