「すだれ」と「よしず」の違い・効果をわかりやすく

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各地で猛暑日を記録する日本の夏。

家の中での熱中症にも充分気をつける必要がありますよね。

そこで、なるべく費用をかけずにできる暑さ対策として注目されているのが「すだれ(簾)」や「よしず(葭簀、葦簀)」といった昔ながらの暮らしの知恵。

マンションでも簡単に取り入れられる「すだれ」と「よしず」の違いと使い方をわかりやすくまとめました。

すだれとよしずの違いは材料と使い方

細く割った竹などを並べて糸で編み、日よけや虫よけ、目隠しとして使うものを総称して簾(すだれ)といいます。

一方、葭簀(よしず)は「よしすだれ」とも呼ばれ、すだれの一種です。

ただし一般的には、素材と使い方によって「すだれ」「よしず」と区別して呼ばれていることが多いようです。

◆すだれ(簾)

材料/おもに竹や葦(よし)

使い方/ブラインドカーテンのように、窓などに吊るして使う。地面に対してヨコ方向。

↑【すだれ】

◆よしず(葭簀、葦簀)

材料/おもに葦

使い方/軒先などに立てかけて使う。地面に対してタテ方向。

↑【よしず】

このように、地面に対してヨコ方向(平行)に使うのが「すだれ」、タテ方向(垂直)に使うのが「よしず」と覚えておくとわかりやすいですね。

ただし、タテに立てかけて使う場合でも材料に竹が使われている場合は「よしず」ではなく「立て簾(たてす)」と呼ばれます。少しややこしいですね。

最近では樹脂やプラスチック製のものも増えてきたことから、窓に吊るすタイプを「すだれ」、立てかけて使うタイプを「よしず」と単純に区別する場合が多くなっているようです。

すだれ、よしずで暑さ対策。本当のところ、どちらが効果的?

すだれ、よしずはどちらも「窓からの直射日光を防ぎながら風は通す」という特徴をもち、室内を涼しく保つために効果的です。

より断熱効果が高いのは「よしず」。

外側から窓枠全体を覆えるため、日光の熱を遮る効果が高くなります。

さらにおすすめの小ワザは、「よしずに水をかける」という方法。

水が蒸発する際に空気の熱を奪い、外気より2~3度低い風を室内に取り入れることができます。

ただし、これは水分を吸収する天然材料でないと発揮できない効果なので、プラスチック製の場合は意味がありません。

一方すだれを使うメリットは、巻き上げることができるため洗濯物を干すときなどに出入りがしやすいことや、強風などで飛ばされる危険が少ないことなどです。

室内の明るさを調整したい場合にもすだれの方が便利ですね。

このようにそれぞれメリット、デメリットはあるものの、どちらとも見た目にも涼やかで断熱効果も高いので、ぜひ暮らしに取り入れたい暑さ対策です。

すだれとよしず、マンションなどのベランダでの使い方・取り付け方は?

すだれは、カーテンレールに取り付ける方法がもっとも手軽です。

また、突っ張り棒とS時フックなどを利用すれば、カーテンレールの無いところにも設置することができます。

室外に取り付ける場合は、ホームセンターや100円ショップなどで手に入る「すだれ用フック」を取り付けて引っ掛けます。

よしずは立てかけておくだけなのですが、風の影響を受けるので飛ばされたり倒れたりしないよう固定した方が良いでしょう。

紐でブロックなどを吊り下げて重りにしたり、近くの柱に結びつけておけば多少の風では飛ばされなくなります。

マンションの高層階のベランダなどでは特に強風の影響を受けやすいため、注意が必要です。

すだれ・よしずのどちらも、可能であれば窓から少し離れた位置に取り付けた方がより遮光・断熱効果が高まります。

すだれ、よしずのサイズ「6尺」って何センチ?

すだれやよしずを買おうとホームセンターなどに行ってみて、「あれ?どのサイズにすればいいんだろう?」と困ってしまうのはよくあること。

前もって取り付ける窓の大きさなどを測って行きましょう。

ちなみに、よしずは幅が統一されているのが特徴で、多くのよしずが180cm幅で作られています。

「6尺」と表記されている場合も多いのですが、これはつまり180cmということです。

一方のすだれは、サイズ展開が幅広くいろいろな大きさ、長さのものを選ぶことができます。

設置する場所にぴったりのものを選びやすいのが魅力ですね。

よしず、すだれとサンシェードの比較 賃貸マンションではまず確認を

よしず、すだれだと見た目が和風すぎる…という場合には、サンシェードなども検討してみると良いでしょう。

デザインも豊富なので、インテリアやエクステリアの雰囲気に合わせたものを選ぶことができます。

また、サンシェードの場合は、手すりやパイプなどに固定することで窓だけでなくベランダ全体を覆うことができるものもあるので、遮熱だけでなく急な雨対策などにも役立ちます。

ただし、外壁やサッシなどに専用の器具を取り付けて設置するものも多いので、よしずやすだれよりも少し手間がかかります。

賃貸マンションやアパートの場合にはもちろん、貸主に取り付けて良いかを前もって確認することも忘れないようにしましょう。

いかがでしたか?

熱中症対策はもちろん、夏の電気代節約やエコの観点でもぜひ取り入れたい「すだれ」や「よしず」。

暮らしのスタイルに合った方法を選んで、賢く涼しく夏を乗り切りましょう。

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