「講座が開講されました」「新しい学校が開校しました」など、ニュースや案内文で見かける「開講」と「開校」。どちらも「何かを始める」ことを意味する言葉ですが、使われる場面や対象に明確な違いがあります。この記事では、「開講」と「開校」の意味の違いや使い分けのポイントを、具体例とともに分かりやすく紹介します。
結論:「開講」と「開校」の違いを一言でいうと?
- 開講(かいこう):講座や授業など、教育内容の開始に使う
- 開校(かいこう):学校という教育機関そのもののスタートに使う
つまり、「開講」は“授業・講座”が対象、「開校」は“学校・教育施設”が対象という違いがあります。
意味の違いを表で比較
| 項目 | 開講(かいこう) | 開校(かいこう) |
|---|---|---|
| 意味 | 講座・授業などの教育プログラムを始めること | 学校などの教育機関を新しく設立・開始すること |
| 対象 | 講義、講座、セミナー、カリキュラムなど | 小学校、中学校、塾、専門学校など |
| 使い方例 | 日本語講座が開講される/夜間クラスを開講する | 新しい小学校が開校する/塾を開校した |
このように、「何を始めるのか」が違いを分ける重要なポイントです。
会話や文章での使い分け例
例1:開講の使い方
A:「春から新しい英会話講座が開講されるそうです」
B:「へえ、どんな講師が来るのか楽しみだね」
→ ここでは“講座(教育内容)”が始まる話なので「開講」が正しい使い方です。
例2:開校の使い方
A:「このエリアに新しい中学校が開校するらしいよ」
B:「生徒が増えてるんだろうね」
→ 学校という施設が新しくスタートする話なので「開校」が適切です。
間違えやすいポイントと注意点
「開講」と「開校」は音が同じ「かいこう」であるため、メールや文書などで間違いやすい言葉です。
間違い例:
- ✕「英語学校を開講しました」→ 不自然
- ○「英語学校を開校しました」→ 正しい(施設を始めた)
- ✕「授業を開校しました」→ 不自然
- ○「授業を開講しました」→ 正しい(教育内容を始めた)
文章では、対象となるものが「講義・プログラム」か「学校・施設」かを明確にすることで、正確な表現になります。
結局どちらを使うべき?判断のポイント
迷ったときは、以下のように区別すると分かりやすいです。
- 建物・組織としての教育機関を始める → 開校
- プログラム・内容としての授業を始める → 開講
たとえば、英語教室を立ち上げたときには「英語教室を開校」、その中で新しいコースが始まったときには「英会話コースを開講」となります。
似ているけれど違う「開講」と「開校」。正しく使い分けることで、読み手に伝わりやすく、きちんとした印象のある文章になります。ビジネス文書や教育関係の案内などで自信を持って使えるよう、ぜひ覚えておきましょう。